2006-01-01から1年間の記事一覧

端倪すべからざる芸術家タンギー

年末のクソ忙しい時にダジャレかよ!と突っ込んだそこのアナタ。 タンギーという画家の不思議な世界をご紹介しましょう。 彼がイヴ・タンギーです。(1900~1955) アンドレ・ブルトンをして、「シュルレアリスムの画家のなかで最もシュルレエルな画…

本楽家かるた 「し」

ずっと気にかかっていた宿題でしたが、作者の力量不足で中途半端な仕上がりです^^; 気をとりなおして・・・。 本楽家かるた「し」 『一友社名作劇場1 桜の森の満開の下』凛野 ミキ 、坂口安吾原作 なんかお目出度い桜の切り絵ですが、本書は実は未読です…

中西 智明 『消失!』

内容(「BOOK」データベースより) その街に連続して起こった殺害事件。共通するのは死体と犯人の不可解な「消失!」。そして、殺されたのがいずれも赤毛の持主であったことだ。赤毛を恨む人間の復讐行なのか。最初の「驚愕」は、名探偵新寺仁が解き明きした…

『三丁目の夕飯(7)最終回』 時空を越えて~第三弾~

□ □ □ ここは武道館前の広場。 本楽堂主宰の川柳大会が終了し、擬宝珠が飛び立った直後。 憔悴したアーニスを抱きしめる女将。 それを取り囲み、涙する人々。 純朴も悲しそうに涙と鼻○を流して泣いている。 「大丈夫、大丈夫ですお義兄さん。きっとちいらん…

『三丁目の夕飯(6)』 時空を越えて~第三弾~

「あ、あそこに光っているのは、まさしく私のタマネギ!」 ちいらんばだの胸が躍った。 「ようし、ここで一発気合を入れるか!」 ちいらんばだは立ち上がると、見事なステップでランバダを踊った。 亜空間に流れるダンスミュージック。それはもう一つのタマ…

『三丁目の夕飯(5)』 時空を越えて~第三弾~

その4はこちら 「さて、そこのお前。」 ドナルドの声にちいらんばだが振り返ると。 「へ?な、何をするんだ!」 なんとそこには羽交い絞めにされた野いちごの姿があった。 「会長!こいつをぶっ飛ばしてくださいっ!」 ドナルドの腕のなかで野いちごがもが…

海堂 尊 『ナイチンゲールの沈黙』

内容(「BOOK」データベースより) 東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌―網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定…

「時代もの、大好き」参加記事を振り返る①

「時代もの、大好き」が終り、一応参加作品のベスト8作品の記事も書き、ほっとしていたのですが「あれ?まてよ。自分の作品の反省会がまだだったな」ということで反省会です^^; 参加表明記事のノルマは3作品。 一応、ノルマは達成し、また、メポさん、…

『三丁目の夕飯(4)』 時空を越えて~第三弾~

「過去へたまねぎで戻って必ず二人を会わせてみせますよ。」 しかし、そこでふと心配顔になって 「本当に純子ちゃんに危険はないんでしょうね?」 と念を押した。 「これは歴史の一部です。絶対に危険はありませんとも!」 Mr.Gは頼もしく頷いた。 『三丁目…

「時代もの 大好き」~心に残った記事~

月野さん・あざらしさんの主催で行われた「時代もの 大好き」企画。 300以上の記事を集める一大イベントになり、先日盛況のうちに終了いたしました。 お二人の素晴らしい活躍で、膨大な参加作品も見やすく整理され、参加しながら他の方の作品も読むという…

『三丁目の夕飯(3)』 時空を越えて~第三弾~

その2はこちら あらすじ^^; 「鉄腕アトム」のアニメをリアルタイムで見るために昭和38年に降り立ったちいらんばだと野いちごのコンビは、自分たちが次元を超えて平行宇宙の昭和38年に来てしまったことを知る。 そこで誘拐犯に連れ去られそうになって…

小路 幸也 『東京公園』

内容(「BOOK」データベースより) 「幼い娘と公園に出かける妻を尾行して、写真を撮ってほしい」―くつろぐ親子の写真を撮ることを趣味にしている大学生の圭司は、ある日偶然出会った男から奇妙な頼み事をされる。バイト感覚で引き受けた圭司だが、いつのま…

☆すりかえバトンfromあざらし。さん☆

「時代もの大好き」企画も終了し、以前あざらし。さんから頂いて放置してしまっていた「すりかえバトン」、これに手をつけてみたいと思います。 10日までには時代物の感想文もUPしたいのですが、あまりに盛況だったためどの作品を選ぼうかも難しく、とても…

『三丁目の夕飯(2)』 時空を越えて~第三弾~

『三丁目の夕飯(1)』はこちら 「多分そうですよ。でも、会長。これって偶然なんでしょうか?彼女にこんな遠くの世界でめぐり合ったってこと・・・。」 「・・・・・」 黙り込んでしまったちいらんばだを置いて、野いちごは素朴夫人に夕飯のお礼を言いに台…

『三丁目の夕飯(1)』 時空を越えて~第三弾~

時空をさ迷う時間旅行者、ちいらんばだと野いちご。 今回はようやく昭和30年代にたどり着いたようです。 さて、彼らは目的「アトム」をリアルタイムで観る、を達成できるのでしょうか? 球形の窓に映し出されるのは、真の闇。 その底に輝くのは赤い星。 金…

永井するみ 『ダブル』

内容(「BOOK」データベースより) 若い女性が突然、路上に飛び出し、車に轢かれて死亡した。事故と他殺が疑われたこの事件は、被害者の特異な容貌から別の注目を浴びることになった。興味を持った女性ライターが取材を進めると、同じ地域でまた新たな事件が…

☆色バトンfromマレーネさん☆

マレーネさんから色バトンを受け取りました。 いただいてから大分時間がたってしまいましたが、先日あまりす先生もUPしてらっしゃったので、私も負けないようにさっそくやらせて戴きます。 マレーネさんの回答はこちら♪→http://blogs.yahoo.co.jp/marlene0…

『マイベスト・ブック 2005・11~2006・11』~ブログ1周年を振り返って~

ブログも1周年となり、年も押し迫ってきた今日この頃。 iizuka師匠のブログにちょっと出てきた今年のマイベスト・ミステリをちょっとパクらせていただいて、ここ一年間で読んだ本のベスト10をやってみようと思います。 個人で好き勝手に運営しているブロ…

本好きへの50の質問~その3~

ついにその3になりました。 50の質問歯ごたえ充分でしたね~! 36. 異世界という言葉から連想する作品を教えてください。 「闇の左手」「指輪物語」 エドガー・ライス バローズの諸作品。 (月野さんの指摘でW・J・バローズを訂正いたしました。気候変…

『謎の宇宙海賊~その2~』 時空を越えて~第二弾~

謎の宇宙海賊~その2~ その1はこちら 「どこなの?ここは?」 心細い声で野いちごが呟いた。星座も見たことのないものだったし、きっと時間軸の移動も石器時代から遥かに離れたものであることは明白だ。 「どうしていつもいつも、ちゃんと時間旅行が出来…

『謎の宇宙海賊~その1~』 時空を越えて~第二弾~

宇宙を漂う時間旅行者、ちいらんばだと、野いちごの冒険。 調子に乗って第二弾も書いて見ました。 お暇な方は、読んでいってください^^。 球形の窓に映し出されるのは、真の闇。 その底に輝くのは赤い星。 金色のタマネギのような形の宇宙船は、時間と空間…

本好きへの50の質問~その2~

50の質問、その2です。 その1はこちら 21. “本は人の( )である”。( )のなかに適当な単語を当てはめてください。 本は人の、癒しであり興奮剤である。 22. 短篇の名手だと思う作家、長篇の名手だと思う作家の名前と作品名をお願いします。 最近読んだ…

『時空を越えて (2)』~時代もの大好き・番外編~

時空を越えて~その2~ その1はこちら それからは、二人とも卑弥呼と月読のブレーンとして忙しい日々を送る事となってしまった。 幸い、タマネギ内蔵のコンピューターのデータベースには、役に立ちそうな知識がいろいろ入っている。 「歴史を改変すること…

『時空を越えて (1)』~時代もの大好き・番外編~

みなさん、こんにちは。 時代もの大好きに参加して、mepoさん、たいりょうさんが「ビニ鉄」テーマに読みきりの作品を寄せるという楽しみな企画がスタートしました。 私も、僭越ながらその片隅に乗っけていただこうと、この作品を書いてみました。 御用とお急…

本好きへの50の質問~その1~

べるさんのブログで見かけた「本好きへの50の質問」 こっそり奪ってやってみました。 以前やってみた100の質問より答えが難しい質問が多かったようです。 3回くらいに分けてやってみます。 お暇な方は、お付き合いください。 01. あなたの好きなジャン…

アスカ・フリーダム 『アスカと白猫』

虐待され傷だらけになって捨てられていた白猫。 3歳の心優しいアスカに助けられ、一人と一匹は、親友のように仲良く育っていった。 アスカは1歳の時に母を亡くし、外国航路の船員をしている父と二人暮しだった。 三ヶ月も海の上にいる父を待つアスカ、その…

ブログ1周年(記念記事)

今日でブログ開設1周年を迎えます。 去年の今日、初めて記事を投稿したときまさか1年後にこんなに親しい方たちに出会えるとは思ってもみませんでした。 初めて頂いたコメントはゲストブックの「開設おめでとう」のご挨拶でした。 それ以来、2000を越え…

ブログ1周年~その2~

その1の続き ハナさん、あまりす先生経由でしたね。栄養士のお仕事や「例え」など含蓄に富む話題が楽しいブログです。鈴蘭ってそういう意味のタイトルなんですか~~~(汗!) 熊猫さん、閉鎖&再開設お疲れ様でした。熊猫さんのはじけっぷりをいつも楽し…

宮部みゆき 『レベル7』

内容(「BOOK」データベースより) レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追…

岩明均 『七夕の国』~時代物、大好き~

第一巻の解説 戦国時代の旧暦4月、島寺家では当主・島寺通康と家臣らが、戦会議を開いていた。敵である最上氏との打ち合いを有利にするためには、「丸神の里」に城を建てた方がいいという結論に達した。そこで島寺は、「丸神の里」出身である南丸忠頼に城建…