『マイベスト・ブック 2005・11~2006・11』~ブログ1周年を振り返って~
ブログも1周年となり、年も押し迫ってきた今日この頃。
iizuka師匠のブログにちょっと出てきた今年のマイベスト・ミステリをちょっとパクらせていただいて、ここ一年間で読んだ本のベスト10をやってみようと思います。
個人で好き勝手に運営しているブログなので、新刊にはこだわらず2005年11月10日(開設日)から2006年11月までに読んだ本(再読は除外)についてのベスト10とします。
この作品に出会えてよかった、という基準でベスト10を選びました。昨年の大収穫が小川洋子でした。
2位 伊坂幸太郎 『終末のフール』
出版された作品はほとんど読んでいます。はずれのない作家ですが、今年はこの「終末のフール」が断然よかったです。
3位 恒川光太郎『夜市』
デビュー作でこの水準はすごい。イメージの豊かさ、ホラーの枠におさまらない高い文学性がありました。次作品がもうすぐ出る予定。こちらも楽しみです。
ミステリの面白さ、女子高のリアルな描写。すべてがツボでした。
5位 恩田 陸 『ネクロポリス』
5位は恩田さんにしては低めの評価です。ラストに不満。っていうか早く続編が読みたいというのが本音です。
小路さんの作品はどれも暖かくて不思議なものが多いのですが、この作品で新しい境地が開けたのかも。続編も執筆中らしく期待は高まります。
7位 三羽省吾 『太陽がイッパイいっぱい』
最近知った作家ですが、はじけた大阪弁の語り口がとても新鮮。まだ1冊しか読んでないけれどベスト7にいれちゃう!
8位 北村薫 『盤上の敵』
今まで読んだミステリのなかでもトリックの面白さは秀逸です。夫と妻が交互に語る物語の深さ、辛さも凄い。悪を描いたミステリの傑作でもあると思いました。
有川さんも今年出合った作家のなかでも大収穫の一人。特にこの作品の面白さは半端ではありません。
10位 奥田英朗 『サウスバウンド』
伊良部医師のシリーズも良いけれど、この作品の熱い魅力はちょっとないです。
新刊が待たれる作家の一人。
新刊が待たれる作家の一人。
番外 北森鴻
去年から今年にかけてちょっとしたマイブームになった作家。どれを読んでも満足のいくレベルの高さ、博識は素晴らしいです。美食を扱った作品はもう!たまりません!
海外作品のほうは、読んだ冊数が少なかったのでほとんどベスト10に入ってしまいました(笑)
読書論を語ったエッセイ。今年知った作家のなかでもNO.1が、このラルボーさんでした。
エンデの最高傑作『はてしなき物語』の続編。
企画は無謀でしたが、イーザウのこの1冊は、エンデの作品と並べても恥ずかしくない奇跡のような続編。
企画は無謀でしたが、イーザウのこの1冊は、エンデの作品と並べても恥ずかしくない奇跡のような続編。
トンデモSFの範疇でしょうが、知識の集合体のような作品。大長編ながらぐいぐい読ませられた傑作です。
4位 ゼナ・ヘンダースン 『ページをめくれば』
『ピープルシリーズ』の日本未発表短編が収録されていたり、ヘンダースンの知られざる魅力が詰め込まれた1冊。
5位 パトリシア・J・マクドナルド 『十三年目の殺人』
本が主役の歴史ミステリ。たまにこういう期待値の低い本が面白かったりするので海外モノは侮れません。
7位 フリア・ナバロ 『聖骸布血盟』
宝石のような小品集。手元に置きたい本。詩のような美しい作品の魅力。
9位 ダン・ブラウン『デセプション・ポイント 上・下』
とにかく面白い。話の展開は二転三転して、久し振りに振り回される快感を味わいました。
圏外:西条八十「蝶」
詩にはまったく興味のなかった私が、この1編でいろいろ読むようになりました。
自分としてはとても大きな作品になりました。
自分としてはとても大きな作品になりました。
以上ここ1年間のベスト10でした。
あまりメジャーな作品ではないものも含まれます。
興味をお持ちになったら、記事のほうも参照してください。
あまりメジャーな作品ではないものも含まれます。
興味をお持ちになったら、記事のほうも参照してください。
また、次の1年でいい本たちに出会えますように!