#絵画

ルーブル美術館展 風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄

先日、ルーブル美術館展に行ってきました。 快晴のちょっと暑いくらいの午後、六本木から歩いていくと、ガラス造りの建物が見えてきます。 広々とした館内ですが、人ひとひと・・・。発券所から行列・・・。 まあ、天下のルーブルですからね。 今回の見どこ…

ギュスターヴ・モロー 神話と幻想が紡ぐ夢

19世紀末、象徴主義の画家として偉大な足跡を残した孤高の人、モロー。 72年の生涯を芸術に捧げ、独自の幻想的な神話と聖書の世界を描き続けたモローの世界を、ちょっとだけご紹介いたします。 まだ中学生のころ、父の画集を寝転がって見ていたのですが…

端倪すべからざる芸術家タンギー

年末のクソ忙しい時にダジャレかよ!と突っ込んだそこのアナタ。 タンギーという画家の不思議な世界をご紹介しましょう。 彼がイヴ・タンギーです。(1900~1955) アンドレ・ブルトンをして、「シュルレアリスムの画家のなかで最もシュルレエルな画…

少しの間さようなら!

いつも楽しく訪問し合っていたあまいさんがブログを閉めることになりました。 すごく残念ですが、また体調を整えて復帰してくれるようなので、その日までさようならです。 そこで、あまいさんも私も好きなフィニの絵でお見送りしようかと思ってこの記事をU…

エロティシズムの女祭司・レオノール・フィニ

自画像 私の偏愛する画家の一人がこのレオノール・フィニです。 富と美貌と才能を一身に受けた女性で、20世紀を駆け抜けた才女の一人でしょう。 フィニは1907年、アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれました。 一年後母は、父と別れて故郷であるイ…

モンス・デジデリオ・廃墟の崩壊

16世紀後半、宗教改革の嵐が吹き荒れ、不安な情勢のなかでマニエリスムと言われる芸術が生まれました。ルネッサンスの調和や均衡から遊離したこの傾向は、当時の絶対君主制の宮廷に囲われることにより、洗練と抽象性を強めイタリアからフランス、ヨーロッ…