#読書

今野敏 『自覚 隠蔽捜査5.5』

内容紹介 この男の行動原理が、日本を救う! 〝変人〞警察官僚の魅力が際立つ超人気シリーズ第七弾。署長・竜崎伸也はぶれない。どんな時も――誤認逮捕の危機、マスコミへの情報漏洩、部下たちの確執、検挙率アップのノルマなど、大森署で発生するあらゆる事案…

宮下奈都 『羊と鋼の森』

内容紹介 ゆるされている。世界と調和している。 それがどんなに素晴らしいことか。 言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。 「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのか…

小路幸也 『怪獣の夏 はるかな星へ』

西の空に、明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んで行く。…それが、僕なんだよ! 1970年夏、子供たちが体験する奇妙な出来事。謎の機械人間や怪獣が次々と町を襲う。そして公害に汚れた地球を救うのはだれか? 小路さん初の怪獣小説です。 ジュブナイルの…

石持浅海 『Rのつく月には気をつけよう』

内容(「BOOK」データベースより) 湯浅夏美と長江高明、熊井渚の三人は、大学時代からの飲み仲間。毎回うまい酒においしい肴は当たり前。そこに誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。今晩もほら、気持ちよく酔いもま…

アントニイ・バークリー『毒入りチョコレート事件』

内容(「BOOK」データベースより) ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。被害者は、毒がしこまれた、新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。夫は一命を取り留めたが、夫人は死亡…

若竹七海 『ぼくのミステリな日常』

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。そこへ「小説を載せろ」とのお達し。プロを頼む予算とてなく社内調達ままならず、大学時代の先輩に泣きついたところ、匿名作家を紹介…

失われた読書意欲を求めて

人間の心理というものは、不思議です。 あれだけ読書が好きだったのに、ここ2年くらいきっぱりと読書意欲が失せてしまい、本当にちゃんと読んだ本は数冊くらいかもしれません。 中には面白い本もあったのですが、読んだからといって意欲が戻るということも…

キャサリン・ネヴィル 『8(エイト)』

内容(「BOOK」データベースより) 革命の嵐吹きすさぶ18世紀末のフランス。存亡の危機にたつ修道院では、宇宙を動かすほどの力を秘めているという伝説のチェス・セット「モングラン・サーヴィス」を守るため、修道女たちが駒を手に旅にでた。世界じゅうに散…

『0番目の事件簿』 メフィスト編集部・編

本書『0番目の事件簿』は「メフィスト」誌の連載企画をまとめたもので、十一人のミステリ作家がデビューする前に書いた作品に執筆の背景を語るエッセイを添えたものが並ぶ、という大胆にして異色のアンソロジーである。アマチュア時代の未熟な作品は、「読…

金井美恵子 『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』

金井美恵子さんの小説を読むのはかなり久しぶりです。 20歳でデビューし、天才少女、才媛の名をほしいままにしていた彼女ももう還暦をとうに過ぎて・・・。はたしてどのような作品なのか、興味しんしんで読み始めました。 こんな感じ。 「どの家もまゆみの…

恩田陸 『月の裏側』

内容(「BOOK」データベースより) 九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か…

井上夢人 『ラバー・ソウル』

洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。 偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里(みしまえり)を座らせる。 病気によって直視できないほど醜く崩れ…

小野不由美 『ゴーストハント 扉を開けて』7巻

内容紹介 能登の事件の後、東京への帰路についた一行は、道に迷ってダム湖畔のキャンプ場にたどり着いてしまう。ナルの突然のSPR解散宣言に戸惑う麻衣たちは、急きょ、湖畔のバンガローに滞在することに。そこへ舞い込んだ、廃校になった小学校の調査依頼。…

貫井徳郎 『明日の空』

内容(「BOOK」データベースより) 両親は日本人ながらアメリカで生まれ育った栄美は、高校3年にして初めて日本で暮らすことに。「日本は集団を重んじる社会。極力目立つな」と父に言われ不安だったが、クラスメイトは明るく親切で、栄美は新しい生活を楽し…

小野不由美『ゴーストハント 海からくるもの』6巻

内容紹介 日本海を一望する能登半島で料亭を営む吉見家。この家は代替わりのたびに、必ず多くの死人を出すという。依頼者・吉見彰文の祖父が亡くなったとき、幼い姪・葉月の背中に不吉な戒名が浮かび上がった。一族にかけられた呪いの正体を探る中、ナルが何…

『東西ミステリーベスト100』死ぬまで使えるブックガイドw①

beckさんお薦めの「東西ミステリベスト100」が新装されて刊行。 前回、86年のランキングとの比較もできる、優れた構成になってます。 (タイトルの「死ぬまで使える」ってどうなんでしょうね(笑)) ウン十年もミステリを読み続けているので、けっこう…

『東西ミステリーベスト100』死ぬまで使えるブックガイドw②

お次は海外ミステリベスト30です。 こちらのほうが、読み始めに親しんだジャンルなので、けっこう入れたい作品が多かったですね。 ところで、1986年版では海外ミスだけ、101位から200位が載せてありました。今回の新版ではそれが無くなっていた…

ジェフリー・ディーヴァー 『ロード・サイド・クロス』

陰湿なネットいじめに遭った孤独な少年。連続殺人犯は彼なのか? 交通事故を起こしたとして有名ブログで糾弾された高校生トラヴィス。個人情報はたちまち暴露され、ブログは炎上、彼の家に投石する者まで現れた。死を予告する十字架が発見されたのはその頃だ…

あ~い の作家(日本)

蒼井上鷹『九杯目には早すぎる』 芦原すなお 『ミミズクとオリーブ』 アスカ・フリーダム 『アスカと白猫』 飛鳥部勝則 『堕天使拷問刑』 天祢 涼 『キョウカンカク』 綾辻行人 『Another』 有川浩『塩の街』 『空の中』 有川 浩 『海の底』 有川浩 『図書館…

う~お の作家(日本)

歌野晶午 『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午 『世界の終わり、あるいは始まり』 内田康夫 『後鳥羽伝説殺人事件』 内田康夫『平家伝説殺人事件』 内田康夫『死者の木霊』 梅原克文 『サイファイ・ムーン』 大川渉 平岡海人 宮前栄 共著 『下町酒…

か行の作家(日本)

海堂尊 『チーム・バチスタの栄光』 海堂 尊 『ナイチンゲールの沈黙』 笠井潔 『ヴァンパイヤー戦争』 笠井潔 『青銅の悲劇 瀕死の王』 門田隆将 『裁判官が日本を滅ぼす』 金井美恵子 『スクラップ・ギャラリー』 金井美恵子 『ピース・オブ・ケーキとトゥ…

小野不由美 『ゴーストハント』5巻

内容紹介 増改築を繰り返した結果、迷路のような構造を持つにいたった巨大な洋館。長年放置されていたその館は、地元では幽霊屋敷として名高く、中に入った者が行方不明になる事件が連続して起こる。この館を調査するため、二十名もの霊能者たちが召集された…

太田忠司 『ミステリなふたり』

内容紹介 凶悪犯も必ずオトす美貌の刑事の剛腕と、家事はおまかせ、イラストレーターの夫の名推理。密室から不可能犯罪まで、京堂夫妻がどんな「謎」も解決! スパイス効かせた傑作本格ミステリ。 鉄の女の異名をとる女警部と、年下イラストレーターの夫が活…

小野不由美 『ゴーストハント』1~4巻

昨年はほぼ読書ができずに終わったもので、少しラノベあたりでリハビリを、ということで、「ゴーストハント」を読んでみました。小野さんが完全リライトしたという、新装版。 怪談、お化け屋敷、憑き物など、怪異現象を現代の科学機器で計測しつつ、陰陽道な…

服部まゆみ 『この闇と光』

内容(「BOOK」データベースより) 幽閉された盲目の姫君。長い髪、シルクのドレス。季節ごとの花々、優しい父王、そして姫を虐待する侍女。一度踏み込んだら抜け出せない、物語の迷宮へようこそ。魅惑的な謎と優美な幻影とが折り重なる。 ちょっと気になる…

マーガレット・ワイズ・ブラウン『おやすみなさいおつきさま』

息子が2、3歳のころによく読んであげた絵本です。 自動車の本ばかり読まされて「カーキャリアー」とか「高所作業車」とか、あまりノレナイものが多かったのですが、この絵本は表紙を一目見ただけで一遍に好きになってしまったものでした。 「おおきな みど…

『封じられた街』文庫化

大変ご無沙汰いたしました。 「PCを修理に出します」という記事を書いてはや4か月。どんだけブッ壊したんだ、っていう月日がたってしまいました(笑) もちろんPCは10日くらいで返ってきたのですが、このあたりから「読書意欲」というものが最低に落ち込…

近藤史恵 『サクリファイス』

内容(「BOOK」データベースより) ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ―。二転三転する真相、リフレインし重きを増す主題、押し寄せる感動!自転車ロードレースの世界を舞台に描く、青春ミステリの逸品。 近藤作品としては異色なロード…

深水黎一郎 『五声のリチェルカーレ』

内容(「BOOK」データベースより) 昆虫好きの、おとなしい少年による殺人。その少年は、なぜか動機だけは黙して語らない。家裁調査官の森本が接見から得たのは「生きていたから殺した」という謎の言葉だった。無差別殺人の告白なのか、それとも―。少年の回…

恒川光太郎 『竜が最後に帰る場所』

内容説明 恒川光太郎が五つの物語で世界を変える―。風を、迷いを、闇夜を、鳥を。著者はわずか五編の物語で、世界の全部を解放してしまった――。静謐な筆致で描かれた短編は、小説の新たな可能性を切り拓く! 久しぶりの恒川さん。 いやあ、これよいですわ~…