2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

恩田 陸 『三月は深き紅の淵を』

あちこちで恩田陸が好きだとコメントしている私ですが、中でもベスト1がこの「三月は深き紅の淵を」なのです。 この度やっと文庫版を入手しました。(遅い!) 再会した「三月~」の世界は、やはり素晴らしく深い書物の森のようなところでした。 本楽家とし…

「恐怖の館」?!!

今はもう引っ越してしまったのですが、横浜に住んでいた頃の実家はなんか不思議な家でした。 先日のバトン、「怖い体験」にも書いたのですが先祖の霊でもいらっしゃったのか。 おかしな現象があったのです。 それは押入れから聞こえる寝息。 2階の隣り合っ…

☆進化系バトン☆デス。

海外文学の達人で、とても洒落たクールな書評をお書きになっているbeckさんより珍しくバトンをいただきました。 その名も『進化系バトン』! ルールは質問に答えて、最後に3つ質問を削除し、3つ新しい質問を付け加えるということです。 バトンのように人間…

あの記事へのコメント^^

いつも更新を心待ちにしているcuttyさんの記事にコメントをつけようと思ったのですが、字数制限越えそうなので記事にしちゃいました。 cuttyさん、(いいネタを)ありがとう! 『ブログ進化論~なぜ人は日記を晒すのか』という本を読んで、ご自分がブログで…

☆連想ゲーム バトン☆でっせ!!

ちよみさんのところから、とっても不思議なバトンが廻ってきました。 悩んでやっても駄目な感じの「感性バトン」なので、私もサクッとやらせていただきますね^^ ちなみにちよみさんの回答の一部をご紹介します。 ●弁護士● = 得意分野があるにで、不得意も…

三好達治 『測量船』

雪 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。 首途(かどで) 真夜中に 格納庫を出た飛行船は ひとしきり咳をして 薔薇の花ほど血を吐いて 梶井君 君はそのまま昇天した 友よ ああ暫くのお別れだ・・・ おつつけ僕か…

日本本楽家協会たすき(もどき)

日本本楽家協会会員gakiさんから、たすきが廻ってまいりました。 たすきと言えば駅伝ですが・・・・。 とりあえず、やってみますね^^ ① 日本本楽家協会、会員No.を教えてください。 皆さんの方法で決めるとNO.5ですね。うわ、キ、キヨだ。 ② 日本本楽…

☆テーマ音楽バトン☆

cuttyさんよりいただいた、テーマ音楽バトン。 そういえば、まだやっていませんでした。 だって難しくて、音楽の知識も偏っている私としてはなるべく知らん顔して忘れようと思っておりました。が、会長(ちいらばさん)の記事でうっかりコメントしてしまった…

島田荘司『御手洗潔のメロディ』

1998年刊行の御手洗潔シリーズの短編集です。 IgE EQマガジン 1991年 SIVAD SELIM 島田荘司読本 ボストン幽霊絵画事件 小説現代 1998年 さらば遠い輝き 御手洗さんと石岡さんが行く 4編がそれぞれ個性的なメディアで初出しているのでバラエティーに富んだ短…

これってわたしだけでしょうか

前にもどこかで書いたような気がするのですが、私は東京生まれです。しかし、父は横浜、母は樺太生まれ、北海道、東京育ちでして、いわゆる江戸っ子ではありません。 また、育ったところも父の転勤で、福岡市に一年や、宇都宮市に三年だったりで、本人は標準…

☆3つだけよ☆バトン

ちよみさんのところから、そっとバトンがやってきました。 さりげなく渡されたのですが・・・なかなか難問奇問ぞろいでした。 3つなんてケチなこと言わないで、もっとおおらかにいきましょうよ!ともいきませんので・・・。 今日まで寝かしておいたのですが…

飯田譲治・梓河人『アナン、』

東京に初雪が降った夜、高級料亭のゴミ置き場に、生まれたばかりの赤ん坊が捨てられていた。その子を発見したのは、流という名の記憶喪失のホームレスだった。拾われた赤ん坊は「アナン」と名付けられ、流と仲間たちによって育てられる。やがて、アナンの周…

佐藤春夫 『殉情詩集』

佐藤春夫と谷崎潤一郎夫人千代との道ならぬ恋は、つとに有名ですが、春夫はこの苦しくつらい気持ちを詩に残しています。 その「殉情詩集」と名づけた詩集の自序にこうあります われは古風なる笛をとり出でていま路のべに來り哀歌(かなしみうた)す。節古びて…

有川浩 『図書館戦争』

有川浩最新作の「図書館戦争」です。 出版社 / 著者からの内容紹介 ───公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。 超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ! 敵は合…

上田敏訳 『落葉』 『山のあなた』

落葉 ポオル・"ヱルレエヌ 秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し。 鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。 げにわれは うらぶれて こゝかしこ さだめなく とぴ散らふ 落葉かな。 山のあなた カアル・ブ…