小説(ミステリーその他)

ジョナサン・キャロル 『死者の書』

内容(「BOOK」データベースより) ぼくの目の前で、少年がトラックにはねられた。事故のあと町の人間が聞いてきた。「あの男の子、はねられる前は笑ってました?」笑って?…ここはアメリカの小さな町。1人の天才作家が終生愛した町。ぼくは彼の伝記を書くため…

倉阪鬼一郎 『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』

くっくっく・・・・・苦しい(笑) この書き出しは初めてではないだろうか・・・・。 とにかくこの本・・・・バカミス~~~!!!としかもう言いようがないのであるのである。 あまりのバカバカしさと労力の凄まじさにちょっとおかしくなってますですます^…

近藤史恵 『薔薇を拒む』

内容(「BOOK」データベースより) 施設で育った内気な少年・博人は、進学への援助を得るため、同い年の樋野と陸の孤島にある屋敷で働き始めた。整った容姿の樋野には壮絶な過去が。博人は令嬢の小夜に恋心を抱くが、陰惨な事件で穏やかだった生活は一変する…

今野敏 『初陣 隠蔽捜査3.5』

警視庁刑事部長・伊丹俊太郎と大森署署長・竜崎伸也。幼馴染にして立場の違う同期のキャリア。組織の壁に悩む伊丹の苦境を竜崎の信念が救う―。 いいわあ、この二人! 伊丹は人間味のあるキャラだし、なんか憎めない軽さと弱さが好感。 そして、あいかわらず…

ギルバート・アデア 『閉じた本』

事故で眼球を失ったポールは世間と隔絶した生活を送っていた。ある日彼は自伝執筆のため、口述筆記の助手として青年ジョンを雇いいれる。執筆は順調に進むが、ささいなきっかけからポールは恐怖を覚え始める。 ジョンの言葉を通して知る世界の姿は、果たして…

綾辻行人 『Another』

内容(「BOOK」データベースより) その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ…

天祢 涼 『キョウカンカク』

女性を殺し、焼却する猟奇犯罪が続く地方都市―。幼なじみを殺され、跡追い自殺を図った高校生・甘祢山紫郎は、“共感覚”を持つ美少女探偵・音宮美夜と出会い、ともに捜査に乗り出した。少女の特殊能力で、殺人鬼を追い詰められるのか?二人を待ち受ける“凶感…

深水黎一郎 『トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ』

内容(「BOOK」データベースより) プッチーニ作曲の歌劇『トスカ』上演中、主演女優のナイフが相手役の首筋に突き刺さった!「開かれた密室」である舞台に、罠を仕掛けた犯人の真意は!?さらに前例のない新演出の予告直後、第二の犠牲者が…。芸術フリークの瞬…

ウンベルト・エーコ 『薔薇の名前』

1327年、教皇ヨハネス22世時代の北イタリアのカトリック修道院を舞台に起きる怪事件の謎をフランシスコ会修道士バスカヴィルのウィリアムと若きベネディクト会修練士メルクのアドソが解き明かしていく。 20世紀最高のミステリの一つと呼ばれながら、挫折率…

津原泰水 『ルピナス探偵団の当惑』

内容(「BOOK」データベースより) 私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか?その後も飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔…

池井戸潤 『鉄の骨』

中堅ゼネコンに勤める平太は、現場勤務から「談合課」と言われる業務部に転属になる。 一本気な平太にとって談合は必要悪という理屈はなじめない。しかし、地下鉄工事の入札は社運をかけたプロジェクトである。 生き残りをかけた談合なのか。官公庁、銀行、…

深水黎一郎 『エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』

内容(「BOOK」データベースより) モディリアーニやスーチンら、悲劇的な生涯を送ったエコール・ド・パリの画家たちに魅了された、有名画廊の社長が密室で殺されるが、貴重な絵画は手つかずのまま残されていた。生真面目な海埜刑事と自由気ままな甥の瞬一郎…

F・W・クロフツ 『スターヴェルの悲劇』

内容(「BOOK」データベースより) スターヴェル屋敷が焼失し、主人と召使夫妻の焼死体が焼け跡から発見され、金庫の中の紙幣が大量に灰になるという事件が起こった。微かな疑問がもとで、スコットランドヤードからフレンチ警部が乗り出すことになった。だが…

山口芳宏 『雲上都市の大冒険』

内容(「BOOK」データベースより) 白のスーツを身にまとう眉目秀麗な荒城咲之助、学ラン姿に近未来的な義手を持つ真野原玄志郎。二人の名探偵と、わたし殿島直紀が挑む雲上都市の謎。楽園の地下に潜む、座吾朗とは何者なのか?そして連続殺人に隠された真実…

竹本健治 『ウロボロスの偽書』

内容(「BOOK」データベースより) 竹本健治が連載を始めた本格推理に、いつのまにか埼玉で起こった女性連続殺人事件の、犯人を名乗る男の手記がまぎれこんでいた!現実と虚構の境界線はあいまいになり、事件は思わぬ展開に。私たちが暮らすこの世界もどこか…

佐々木譲 『廃墟に乞う』

内容(「BOOK」データベースより) 13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。感激、感動の…

アイザック・アシモフ 『鋼鉄都市』

はるか未来の地球。 そこは、80億の人口がひしめき合う超過密都市となっていた。人々は鋼鉄のドームに閉じこもり、外界を遮断した暮らしをおくっていた。厳しい階級制と配給制にしばられた生活。 それはすでに、僅かな事故からでも人類が滅びてしまうほど…

フリーマン・ウィルス・クロフツ 『樽』

内容(「BOOK」データベースより) ロンドンの波止場に揚げられたワイン樽から覗いていたのは、金貨と人間の手だった!事件の予感に荷揚げ作業員が右往左往するなか、樽は忽然と消え失せる。通報を受けたロンドン警視庁のバーンリー警部は樽の行方を追うが、…

下川博 『弩』

内容紹介(amazonより) 「読み始めた途端、これは傑作である、と確信する小説が時にある。そしてそれは多くの場合、裏切られない。こういう小説は年に一作しかない、ことは書いておく必要があるだろう。2009年はこれだ。」【北上次郎氏(文芸評論家)・読売新…

マイケル・クライトン 『PREY─獲物─』

内容(「BOOK」データベースより) 失業中のコンピュータ・プログラマーのジャック・フォアマンは、ナノテク(超微細技術)開発に携わるハイテク企業、ザイモス社に勤める妻ジュリアの様子がおかしいことに気づく。まるで別人になったかのように、性格、振る舞…

今野敏 『慎治』

中学2年の慎治はクラスメートの小乃木将太ら3人からいじめの標的にされていた。 こづかいを奪われ、殴られたり、こづかれたりする日々。ついには万引きを強要されてしまう。 家庭では「音楽もスポーツも手遅れなのだから、せめて高校くらいはいい学校にい…

今野敏 『疑心~隠蔽捜査3』

所轄の大森署署長に左遷された竜崎伸也。異例の任命で、米大統領訪日の方面警備本部長になった彼のもとに飛び込んできたのは、大統領専用機の到着する羽田空港でのテロ情報だ。 今回の竜崎は今までとは一味違います。なんと部下の女性キャリアに○をしてしま…

マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー 『笑う警官』

出版社/著者からの内容紹介 ベトナム反戦デモが荒れた夜、放置された一台のバスに現職刑事八人を含む死体が! 史上初の大量殺人事件に警視庁の殺人課は色めき立つ。アメリカ推理作家クラブ最優秀長編賞受賞の傑作。 りぼんさんが紹介されていたスウェーデン…

初野晴 『退出ゲーム』

内容(「BOOK」データベースより) 穂村チカ、高校一年生、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみで同じく吹奏楽部のホルン奏者、完璧な外見と明晰な頭脳の持ち主。音楽教師・草壁信二郎先生の指導のもと、廃部の危機を回避すべ…

今野敏 『ST 警視庁科学特捜班』

ST(Scientific Task Force)、それは科捜研から集められた個性的な科学者集団。 警視庁が新しい捜査の戦力として、法医学、薬学、音響学、化学、心理学、とそれぞれの分野での専門家を集めて作られたものだ。 法医学:赤城左門 不精ひげと、みだれ髪がセ…

沢村 鐵 『封じられた街』

「北風のポリフォニー 」より内容紹介 謎めいた影が街を支配する…… 戦慄のジュブナイル・ホラー どこか違和感がある、居心地の悪い街。時折現れる不気味な背中の影と、ひそかに信 仰を集める「もののべ様」、次々に作られる落ち葉のオブジェ、いなくなる子ど…

ジェシー・ダグラス・ケルーシュ 『不死の怪物』

内容(「BOOK」データベースより) 深夜の杜で美女が惨殺された。先祖代々ハモンド家にとりついている不死の怪物がまた現れたのだ!一族にまつわる不気味な噂が流れるなか、美貌の心霊探偵が対決を余儀なくされた三千年の呪い、そのめくるめくばかりの真相と…

池上永一 『シャングリ・ラ』

内容(「BOOK」データベースより) 地球温暖化の影響で東京は熱帯の都市へと変貌した。都心の気温を5℃下げるために東京は世界最大の森林都市へと生まれ変わる。しかし地上は難民で溢れ、積層都市アトラスへと居住できる者はごく僅かだった。地上の反政府ゲリ…

小泉喜美子 『メイン・ディッシュはミステリー』

洗練されてなくちゃミステリーとはいえない!という信念のもとに、謎解き、ハードボイルド、警察物、スパイ物などあらゆるジャンルから選び抜いた”これぞミステリー”。 創作、翻訳、評論・・・とマルチに活躍する著者が、独断と薀蓄と目配りをほどよくブレン…

鈴木光司 『エッジ 上下』

内容(「BOOK」データベースより) 人が消えていく―それは長野、新潟、カリフォルニアで相次ぎ起こった。誘拐、家出、神隠し、いやそれとも…調査をはじめたフリーライターの冴子は未曾有の世界的変異を嗅ぎとる。彼女の父もまた18年前に忽然と消息を断ってい…