今野敏 『初陣 隠蔽捜査3.5』

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警視庁刑事部長・伊丹俊太郎と大森署署長・竜崎伸也。幼馴染にして立場の違う同期のキャリア。組織の壁に悩む伊丹の苦境を竜崎の信念が救う―。 


いいわあ、この二人!
伊丹は人間味のあるキャラだし、なんか憎めない軽さと弱さが好感。
そして、あいかわらずの竜崎・・・(笑)
無愛想で、ぶっきらぼう
勝手で、空気読まなくて、それでもってタテマエしか存在しない硬骨漢。
先を読む鋭さも、このタテマエ主義があってこそ、竜崎の魅力になる。

連作短編で、伊丹の身にふりかかる災難やら難事件を、竜崎が電話相談よろしく解決したり、的確なヒントをあたえたり・・・という構成です。
一つ一つが小粒なのですが、通して読むと二人の友情(?)と今までの竜崎の過去の背景などが明らかになって、なかなかファン心をくすぐる出来栄えになってます。

また、あまり助けになってないと思うのですが「ここは、俺が竜崎の力にならなければ」と力んでる伊丹の姿も萌えるなあ(笑)

これを読んでもっと伊丹のことも好きになりました。

ああ、早く4が読みたいです~~^^。