#読書

恩田陸 『土曜日は灰色の馬』

身体がゆらゆら揺れるような気がする。地震?いや、どうも地震酔いらしい。 どうも最近は余震が多いせか、はっと気付くと部屋がゆらゆら揺れている。恩田陸の小説にくらくらさせられるのは大好きだが、地震酔いはいただけません(苦笑) 大好きな小説、少女…

ウィリアム・カッツ 『恐怖の誕生パーティ』

マーティとサマンサは人も羨む裕福で幸せな夫婦だ。 サマンサは来る12月5日、マーティの誕生日を思い出深いものにしようと、マーティの昔の友人を招く計画を立てた。マーティには内緒で。 ところが調べるうちに、卒業した大学には彼のいた記録がない。ハ…

松岡正剛の書店だって。

まずはこちらのサイトを見てください。 http://www.chuko.co.jp/special/matsuoka/ 読書好きで、ちょっとネットなどいじっている方なら、いつかどこかで出会っているであろう「千夜千冊」の書き手、松岡正剛さん。 日本でも有数の読み手である正剛さんが、な…

川口雅幸 『からくり夢時計』

内容(「BOOK」データベースより) 時計店の息子・小6の聖時は、幼い頃に交通事故で母親を亡くし、今は父と年の離れた兄との3人家族。冬のある日、厳格な兄と大喧嘩をして店の作業部屋へ逃げ込んだ聖時は、そこで不思議な鍵を発見した。その鍵を古い壁掛け時…

安東能明 『撃てない警官』

内容(「BOOK」データベースより) 模範的な警官になろうと、誰よりも強く思ってきた。ノンキャリアながら管理部門で抜擢され、エリート部署へ配属された。だが、待っていたのは不祥事の責任を被る屈辱の左遷…。若き警部・柴崎令司が、飛ばされた所轄署で体…

大倉 崇裕 『七度狐』

内容(「BOOK」データベースより) 静岡に行ってくれないかな―北海道出張中の牧編集長から電話を受け、緑は単身杵槌村へ取材に赴く。ここで落語の名跡の後継者を決める口演会が開かれるのである。ところが到着早々村は豪雨で孤立無援になり、関係者一同の緊…

貴志祐介 『悪の教典』

爽やかで知的で好青年の高校教師蓮見。 アメリカの大学を出て英語の教師として勤めているが、女子生徒に絶大な人気がある。 しかし蓮見はその奥に恐ろしいサイコキラーとしての顔を秘めていた。 久しぶりの貴志さんの新作。 ↑の粗筋というか設定を読めばだい…

折原一が読みたい!

皆さまこんにちは。今日は折原一の話題です。 ミステリファンを名乗る方で折原一を読んだことがないという人はまあ皆無ではないか、と思うくらい日本のミステリ界の名士ですね。 叙述トリック、という言葉を覚えたのも折原作品を読み始めてからです。 倒錯3…

深水 黎一郎 『花窗玻璃 シャガールの黙示』

内容(「BOOK」データベースより) 仏・ランス大聖堂から男性が転落死した。地上81.5mにある塔は、出入りができない密室状態で、警察は自殺と断定。だが半年後、また死体が!二人の共通点は死の直前に、シャガールの花窗玻璃を見ていたこと…。ランスに遊学し…

池井戸潤 『民王』

ある日突然、首相・武藤泰山と、武藤の大学生のドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまう。 原因もわからないまま、やむなく泰山の変わり身となって国会に出ることになった翔。 遊んでばかりの日常を送ってきた翔には、国会でおこなわれる討論や質疑応答など…

ジョナサン・キャロル 『死者の書』

内容(「BOOK」データベースより) ぼくの目の前で、少年がトラックにはねられた。事故のあと町の人間が聞いてきた。「あの男の子、はねられる前は笑ってました?」笑って?…ここはアメリカの小さな町。1人の天才作家が終生愛した町。ぼくは彼の伝記を書くため…

ミステリ好きに聞く20の質問ー回答編ーその2

文字数制限でその2突入。 11.誰にも教えたくないミステリ 「それは教えません。」(冴さん) 「11を書こうと思いましたが教えたくないので止めておきます(笑)。」(ちいらばさん) 「クリフォード=シマックの某書。はっ マイナー過ぎて書籍URLがない」…

ミステリ好きに聞く20の質問ー回答編ーその1

9月18日にUPした「ミステリ好きに聞く20の質問」。 ややこしいというか面倒くさい質問にもかかわらず、たくさんのレス、記事をいただきました。 ありがとうございました。 やはりミステリ好きの皆さんの回答はバリエーションが豊かで、期待通りというか…

倉阪鬼一郎 『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』

くっくっく・・・・・苦しい(笑) この書き出しは初めてではないだろうか・・・・。 とにかくこの本・・・・バカミス~~~!!!としかもう言いようがないのであるのである。 あまりのバカバカしさと労力の凄まじさにちょっとおかしくなってますですます^…

近藤史恵 『薔薇を拒む』

内容(「BOOK」データベースより) 施設で育った内気な少年・博人は、進学への援助を得るため、同い年の樋野と陸の孤島にある屋敷で働き始めた。整った容姿の樋野には壮絶な過去が。博人は令嬢の小夜に恋心を抱くが、陰惨な事件で穏やかだった生活は一変する…

今野敏 『初陣 隠蔽捜査3.5』

警視庁刑事部長・伊丹俊太郎と大森署署長・竜崎伸也。幼馴染にして立場の違う同期のキャリア。組織の壁に悩む伊丹の苦境を竜崎の信念が救う―。 いいわあ、この二人! 伊丹は人間味のあるキャラだし、なんか憎めない軽さと弱さが好感。 そして、あいかわらず…

ギルバート・アデア 『閉じた本』

事故で眼球を失ったポールは世間と隔絶した生活を送っていた。ある日彼は自伝執筆のため、口述筆記の助手として青年ジョンを雇いいれる。執筆は順調に進むが、ささいなきっかけからポールは恐怖を覚え始める。 ジョンの言葉を通して知る世界の姿は、果たして…

綾辻行人 『Another』

内容(「BOOK」データベースより) その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ…

『ミステリ好きに聞く20の質問』しろねこの回答

ここで、自分の回答も提出します^^; 気楽に書いてますので、次に聞かれたときには全然違う答えになるかもしれませんが(ダメじゃん)一応こんな感じということで、参考にしてみてくださいね。 20問目も回答してますが、これは記事でも地雷呼ばわりして…

本楽大学ミステリ学部自由参加イベント『ミステリ好きに聞く20の質問』

ホントにホントに長らく放置してしまった本楽大学。 申し訳ないやら、いまさら再開かよ、という突っ込みが怖いやら(苦笑)で中々踏み出せない校長でした^^;; そこで、お詫びをしつつ、軽く再開の前振りとして、秋の特別講習として、課題ではなく自由参…

天祢 涼 『キョウカンカク』

女性を殺し、焼却する猟奇犯罪が続く地方都市―。幼なじみを殺され、跡追い自殺を図った高校生・甘祢山紫郎は、“共感覚”を持つ美少女探偵・音宮美夜と出会い、ともに捜査に乗り出した。少女の特殊能力で、殺人鬼を追い詰められるのか?二人を待ち受ける“凶感…

深水黎一郎 『トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ』

内容(「BOOK」データベースより) プッチーニ作曲の歌劇『トスカ』上演中、主演女優のナイフが相手役の首筋に突き刺さった!「開かれた密室」である舞台に、罠を仕掛けた犯人の真意は!?さらに前例のない新演出の予告直後、第二の犠牲者が…。芸術フリークの瞬…

ウンベルト・エーコ 『薔薇の名前』

1327年、教皇ヨハネス22世時代の北イタリアのカトリック修道院を舞台に起きる怪事件の謎をフランシスコ会修道士バスカヴィルのウィリアムと若きベネディクト会修練士メルクのアドソが解き明かしていく。 20世紀最高のミステリの一つと呼ばれながら、挫折率…

津原泰水 『ルピナス探偵団の当惑』

内容(「BOOK」データベースより) 私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか?その後も飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔…

池井戸潤 『鉄の骨』

中堅ゼネコンに勤める平太は、現場勤務から「談合課」と言われる業務部に転属になる。 一本気な平太にとって談合は必要悪という理屈はなじめない。しかし、地下鉄工事の入札は社運をかけたプロジェクトである。 生き残りをかけた談合なのか。官公庁、銀行、…

深水黎一郎 『エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』

内容(「BOOK」データベースより) モディリアーニやスーチンら、悲劇的な生涯を送ったエコール・ド・パリの画家たちに魅了された、有名画廊の社長が密室で殺されるが、貴重な絵画は手つかずのまま残されていた。生真面目な海埜刑事と自由気ままな甥の瞬一郎…

F・W・クロフツ 『スターヴェルの悲劇』

内容(「BOOK」データベースより) スターヴェル屋敷が焼失し、主人と召使夫妻の焼死体が焼け跡から発見され、金庫の中の紙幣が大量に灰になるという事件が起こった。微かな疑問がもとで、スコットランドヤードからフレンチ警部が乗り出すことになった。だが…

山口芳宏 『雲上都市の大冒険』

内容(「BOOK」データベースより) 白のスーツを身にまとう眉目秀麗な荒城咲之助、学ラン姿に近未来的な義手を持つ真野原玄志郎。二人の名探偵と、わたし殿島直紀が挑む雲上都市の謎。楽園の地下に潜む、座吾朗とは何者なのか?そして連続殺人に隠された真実…

竹本健治 『ウロボロスの偽書』

内容(「BOOK」データベースより) 竹本健治が連載を始めた本格推理に、いつのまにか埼玉で起こった女性連続殺人事件の、犯人を名乗る男の手記がまぎれこんでいた!現実と虚構の境界線はあいまいになり、事件は思わぬ展開に。私たちが暮らすこの世界もどこか…

エッセイはお好きですか?

旅と安吾と詩情のブロガー、あんごさんが「エッセイはお好きですか?」という記事をかかれました。 コメントを、と考えたのですが、だらだらと長くなりそうなので記事にすることに^^; あんごさん、ネタを一つ頂きました^^; で、質問は次の5項目。 ①エ…