ミステリ好きに聞く２０の質問ー回答編ーその１

９月１８日にUPした「ミステリ好きに聞く２０の質問」。

ややこしいというか面倒くさい質問にもかかわらず、たくさんのレス、記事をいただきました。

ありがとうございました。

やはりミステリ好きの皆さんの回答はバリエーションが豊かで、期待通りというか期待以上のタイトルがズラズラと並び、さっそく参考にさせていただいた校長でございます＾＾ｖ

期限はもうけなかったのですが、そろそろ出揃ったようなので、このへんでまとめてみようかと思います。
それぞれの質問にいただいた回答を並べるだけ、＋私の無駄コメントをちょこっと付けておきます。

お題

1.マニアックなミステリ

汀こるもの氏のTHANATOSシリーズ（冴さん）
瀬名秀明「パラサイトイヴ」（狐さん）
中井拓志　「レフトハンド」（ゼブラさん）
Ｍ・P・シール「プリンスザレスキー」（もねさん）
エリック・ガルシア「さらば 愛しき鉤爪」　ジョージ・アレック・エフィンジャー「重力が衰えるとき」　鳥飼否宇「昆虫探偵」（月の骨さん）
飛鳥部勝則「堕天使拷問刑」（べるさん）
倉阪鬼一郎「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」（彰信さん）
「匣の中の失楽」をはじめとする竹本健治の作品　（しろねこ）

いきなりマニアックな質問でしたが、和物から洋物、古今東西の作品が出揃って、どれを読もうか迷ってしまう＾＾；

2.教養豊かなミステリ

中井英夫「虚無への供物」(beckさん）
都筑道夫の江戸もの（なめくじ長屋シリーズ他）（冴さん）
ジェイムス＝Ｐ＝ホーガン「星を継ぐもの」（ゼブラさん）
クリストファー・モーリー「幽霊書店」　小沼丹「黒いハンカチ」（もねさん）
マイクル・イネス「アララテのアプルビイ」　ドロシー・セイヤーズ「忙しい蜜月旅行」　チェスタートン「木曜の男」（月の骨さん）
ジョン＝ダニング「死の蔵書」 （shinさん）
高村薫「太陽を曳く馬」　オルハン・パムク「わたしの名は紅」（りぼんさん）
高田崇史　QEDシリーズ（べるさん）
東野圭吾「探偵ガリレオ」「予知夢」（彰信さん）
最近は深水黎一郎、昔はヴァン・ダイン（しろねこ）

教養という意味が広く解釈された感じの作品がズラリ。
歯ごたえのありそうな作品も多く集まりました。

3.とにかく面白いミステリ

鳥飼否宇（『本格的』他）東川篤哉（『館島』他）（冴さん）
スタンウッド「エヴァ・ライカーの記憶」（beckさん）
鯨統一郎「邪馬台国はどこですか？」（狐さん）
新保裕一「奪取」（ゼブラさん）
江戸川乱歩「孤島の鬼」（もねさん）
ディック・ロクティ「眠れる犬」　ウォーレン・マーフィ「二日酔いのバラード」　エルモア・レナード「グリッツ」（月の骨さん）
アイザック＝アシモフ「ファウンデショーン対帝国」（shinさん）
サラ・ウォーターズ「半身」（りぼんさん）
東川篤哉のゆるーく笑えるミステリ　滝田務雄の田舎の刑事シリーズ　　蘇部健一　六とんシリーズ、とにかく面白いあとがきというか（べるさん）
アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」アントニイ・バークリー「ジャンピング・ジェニイ」（彰信さん）
「ホームズシリーズ」　ジェフリー・ディヴァー「リンカーン・ライムシリーズ」（しろねこ）

ドイル、アシモフ、乱歩、クリスティ。大御所から若手の国内作家まで、面白いミステリを日々探している方、これを参考にしてみてください＾＾；
投稿してくださった方の個性の違いも楽しめる。

4.トリックが最高だと思うミステリ

クイーン「Ｙの悲劇」 島田荘司「占星術殺人事件」（beckさん）
島田荘司　「斜め屋敷の犯罪」「奇想、天を動かす」「北の夕鶴2/3の殺人」山口芳宏「雲上都市の大冒険」　三津田信三「首無の如き祟るもの」（冴さん）
雫井脩介「虚貌」（ゼブラさん）
カー「火刑法廷」（もねさん）
エドマンド・クリスピン「大聖堂は大騒ぎ」　トニー・ケンリック「スカイジャック」　フィリップ・Ｋ・ディック 「ユービック」（月の骨さん）
クリスティ｢オリエント急行殺人事件｣ （ちろママさん）
ジャン＝クリストフ・グランジェ「狼の帝国」（りぼんさん）
三津田信三「首無の如き祟るもの」「凶鳥の如き忌むもの」（べるさん）
島田荘司「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」綾辻行人「十角館の殺人」麻耶 雄嵩「鴉」エラリー・クイーン「エジプト十字架の謎」（彰信さん）
島田荘司の一連の作品（しろねこ）

ミステリと言えばやはりトリックは重要な要素でしょうね。ここに挙げられた作品、全部読んでないのがとっても幸せです。
あ、挫折本の「首無しの如き祟るもの」がありますが、いつかは読んでやる～～（苦笑）

5.これは泣けるというミステリ

貫井徳郎「追憶のかけら」 宮部みゆき「模倣犯」（beckさん）
栗本薫　「猫目石」「怒りをこめてふりかえれ」（こちらは怒りのあまりに泣けた）（冴さん）
横山秀夫「半落ち」（ゼブラさん）
オー・ヘンリー「よみがえった改心」、鮎川哲也「人それを情死と呼ぶ」「おそ松くん」バージョンで「チビ太の金庫やぶり」（もねさん）
ジョナサン レセム「マザーレス・ブルックリン」　レイ・ブラッドベリ「探偵小説三部作」　ジェイムズ・クラムリー「さらば甘きくちづけ」（月の骨さん）
乃南アサ｢涙｣（ちろママさん）
カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」（りぼんさん）
倉知淳「過ぎゆく風はみどり色」（べるさん）
舞城王太郎「煙か土か食い物」島田荘司「異邦の騎士」（彰信さん）
有栖川有栖「幽霊刑事」（しろねこ）

泣ける小説って煽りでは絶対手に取らないわたくしですが、ここにあるようにミステリなのに不意に感動がこみあげて泣いてしまう、というのは大好きなのです＾＾；
しかし、「チビ太の金庫破り」って意表つきすぎ（爆）

6.感動のミステリといえば

有栖川有栖 「幽霊刑事」　浦賀和宏　「透明人間」　黒田研二　「嘘つきパズル」（冴さん）
フレデリック・フォーサイス「オデッサファイル」（狐さん）
浅田次郎「プリズンホテル」（ゼブラさん）
夏樹静子「天使が消えていく」（もねさん）
リチャード・ブローティガン「バビロンを夢見て」　アンドリュー・ヴァクス「探偵バーク・シリーズ」
舞城王太郎「世界は密室でできている」（月の骨さん）
横山秀夫「半落ち」（shinさん）
ウリリアム・ホアウッド「スカヤグリーグ」（りぼんさん）
島田荘司「異邦の騎士」（べるさん）（しろねこ）
ノエル・カレフ「死刑台のエレベーター」（彰信さん）
法月綸太郎「頼子のために」（しろねこ）

「泣ける」と「感動」では同じ作品が出てしまいました。どうも設問が悪かったようです＾＾；
でも、名作がそろいますね。

7.私が一番好きなミステリ

クリスティ　「杉の棺」「終わりなき夜に生まれつく」「ホロー荘の殺人」（冴さん）
シオドア＝スタージョン「人間以上」（ゼブラさん）
松本清張の「黒い画集」をはじめとする短編群、「砂の器」（もねさん）
ローレンス・ブロック　　マット・スカダーシリーズ（月の骨さん）
メアリ＝スコット（アガサ＝クリスティー）「春にして君を離れ」（shinさん）
横溝正史「獄門島」（べるさん）
島田荘司「占星術殺人事件」（彰信さん）
ヴァン・ダイン「僧正殺人事件」（しろねこ）

ここも錚々たる名作がきました。それでもいろいろ読んでない作品を発見。

8.私が一番好きなミステリ作家

アガサ・クリスティ（冴さん）
都筑 道夫　宮部みゆき　赤川次郎（狐さん）
真保裕一（ゼブラさん）
カーとアイリッシュ、久生十蘭と松本清張（もねさん）
ローレンス・ブロック（月の骨さん）
アガサ・クリスティ（ちろママさん）
京極夏彦（べるさん）
島田荘司　綾辻行人　はやみねかおる　アンソニー・バークリー（彰信さん）
ヴァン・ダイン　クリスティ　クイーン　島田荘司（しろねこ）

このへんはミステリ好き泣かせでしたね。どれが一番って決められるものじゃない。でも聞いてみたいというのがミステリ好きの心理です＾＾；；

9.私が一番愛するミステリ

樋口有介　「ぼくと、ぼくらの夏」（冴さん）
ジェフリー＝ディーバー「青い虚空」（ゼブラさん）
小栗虫太郎「白蟻」（もねさん）
ジョナサン・キャロル「月の骨」「死者の書」（月の骨さん）
笠井潔の駆シリーズ（べるさん）
「もちろん、本格ミステリーだっ！」（彰信さん）
中井英夫「虚無への供物」　恩田陸「象と耳鳴り」（しろねこ）

ということで、「もちろん、本格ミステリーだっ！」という回答をいただきました（笑）
た・・たしかに・・・・！

10.私が一番愛するミステリ作家

栗本薫くん（女史ではなく）（冴さん）
ジェフリー＝ディーバー　（ゼブラさん）　
小栗虫太郎・・・次点でカーと大坪砂男（もねさん）
ジョナサン・キャロル（月の骨さん）
横溝正史（べるさん）
島田荘司　はやみねかおる（彰信さん）
法月綸太郎　中井英夫（しろねこ）

このい項目、日ごろの発言から納得するお名前ばかり。
月の骨さんなんか本のタイトルと間違えそうです＾＾；

その２へ続きます。