北森 鴻

北森 鴻 『共犯マジック』

内容(「BOOK」データベースより) 人の凶兆・不幸のみを予言する、謎の占い書「フォーチュンブック」。読者の連鎖的な自殺を誘発し、回収騒ぎにまで発展したこの本を、松本市のとある書店で偶然入手した、七人の男女。彼らは、運命の黒い糸に搦めとられ、そ…

北森 鴻『孔雀狂想曲』

狐シリーズでおなじみになった、雅蘭堂店主越名の活躍するお話です。 下北沢に在る雅蘭堂は骨董店と名乗るのもおこがましいような、小さな古道具屋である。 押しかけアルバイトの女子高生安積と店主越名の掛け合いが聞こえるこの店。 ジッポー、ジャンクカメ…

北森 鴻 『花の下にて春死なむ』

民俗学や骨董といったマニアな世界から、一転ビアバーという日常的な場所を舞台にした本書。 蓮杖那智シリーズや狐シリーズとはまた違った新しい北森鴻の魅力を知ることができました。 ビアバー「香菜里屋」に集まる様々な人々、彼らが持ち寄った謎をマスタ…

北森 鴻 『写楽・考』蓮杖那智フィールドファイルⅢ

蓮杖那智シリーズ3作目、これで既刊の那智ものは最後になるのでしょうか。 とても楽しませてもらったシリーズだけに終わるのがもったいないような気がしますね。 北村先生、早く次を書いてください! 憑代忌(よりしろのき) 旧家に伝わる「お守り様」と呼…

北森鴻 『狐闇』

最近、色々寄り道をしながらですが、北森鴻のシリーズを中心に読んできました。この作家のクォリテ ィーの高さに今さらながら感心しています。(からすさん、ありがとう!) どの作品も読み始めると、そこに描かれる世界(骨董や民俗学)に引き込まれ知らな…

北森 鴻 『狐罠』

「狐」シリーズ1作目を読んでみました。 狐こと宇佐見陶子は、店を持たない骨董業者旗師として若いながらも目利きである、との評判をかち 得ていた。しかし陶子をターゲットにした老舗の骨董や橘薫堂の罠に落ち、贋物のガラス器を摑まさ れてしまう。 屈辱…

北森 鴻『触身仏』蓮杖那智フィールドワークⅡ

那智、お前の一生は俺が面倒見てやる。黙ってついてこんかい。 いきなりの内藤君のせりふですが、もちろん心の叫びです。蓮杖那智シリーズ第二巻の「触身仏」のテー マは封印ではないでしょうか。冒頭の内藤の言葉ももちろん封印されていますし。 秘供養 東…

北森 鴻「凶笑面」蓮杖那智フィールドファイルⅠ

鴉さんお奨めの、クールビューティーの民俗学者、蓮杖那智が殺人事件の謎を解くシリーズ1作目です。 異端の民俗学者と言われている蓮杖那智、氷の美貌とキッツ―い性格で助手の内藤君はいつも気の休ま る暇がない。今日も那智の命令で、フィールドワークに必…