酒聖・若山牧水

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国民的な人気のある歌人といえば若山牧水などは筆頭にあがるのではないでしょうか。

旅と酒をこよなく愛し、43歳でこの世を去った牧水は9000もの短歌を残しました。

その中でも最も有名なものは

白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ


幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく


ではないでしょうか。

しかし、酒を愛した彼の歌は、同じく酒好きな者たちにとって、思わず深く頷くところが多々あります。

以下に、牧水の歌った酒の歌を少し紹介してみます。


白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり


酒のためわれ若うして死にもせば 友よいかにかあはれならまし


夜為事のあとを労れて飲む酒の つくづくうまし眠りつつ飲む


鉄瓶のふちに枕しねむたげに 徳利かたむくいざわれも寝む


妻が眼を盗みて飲める酒なれば 惶てて飲み噎せ鼻ゆこぼしつ


それほどにうまきかと人のとひたらば なんと答へむこの酒の味


酒ほしさまぎらはすとて庭に出つ 庭草をぬくこの庭草を



酒を愛するブロガーの皆様に送ります^^