2006-03-26 西条八十 『蝶』 詩歌 #読書 やがて地獄へ下るとき そこに待つ父母や 友人に私は何を持っていかう。 たぶん私は懐から 蒼白め破れた 蝶の死骸を取り出すだろう。 そうして渡しながら言ふだろう。 一生を子供のようにさみしく これを追っていました、と。 新聞のコラムで見つけた一編の詩。