失われた読書意欲を求めて

イメージ 1

人間の心理というものは、不思議です。

あれだけ読書が好きだったのに、ここ2年くらいきっぱりと読書意欲が失せてしまい、本当にちゃんと読んだ本は数冊くらいかもしれません。

中には面白い本もあったのですが、読んだからといって意欲が戻るということもなかったのです。
ところが最近、あるきっかけがあり、消えていた火を掻き起こしてくれたような気がしています。

それがbeckさんの一言メッセージにあった「ガーディアン」が選ぶ必読小説1000冊。

2009年に発表されたようなのですが、全く知らない情報でした^^:

さっそく検索してみると、英国紙ガーディアンの知識人たちが選んだ1000冊がずらりと並んでいるではありませんか。
(一応しばりがあって、長編小説のみ、回想録、短編集、長編詩などは除きます)

お薦めの小説、ミステリ、SF,などベスト100くらいは巷にもありますが、なんと1000冊です。しかも「必読」!!

よく見てみると、翻訳されてない作品がけっこう含まれていたり、この作家だったらこっちの作品が優れているだろう、とかいろいろ文句はあるのですが、長編小説のみ1000冊という物量作戦にはもう降参するしかありません。
やはり読書のだいご味は長編小説にあり、と勝手に思っているしろねこですので、このリストは見ているだけで楽しい!

まあ、その中で既読作品といえば80冊くらいしかないので、全然偉そうなことは言えないのですが^^;
しかも無理やり児童書で読んだものまで入れて、このありさまです・・・。

特徴として古典が少ない、20世紀文学が多い、映画化された作品が多いなどの傾向があり、眺めているだけで、いろいろ突っ込みを入れているワタクシでした。
だいたいトバイアス・スモーレットって誰だよ。4冊もランクインしてるのに、1冊も翻訳されてないじゃん!とかね。 

対象は一応世界の文学なのですが、当然欧米がほとんどで、南米、インド、中国、日本などがちらほら垣間見えるていど。
日本人作家では、村上春樹ねじまき鳥クロニクル」「ノルウェイの森」、遠藤周作「沈黙」、川端康成「美しさと悲しみと」、大江健三郎「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」、谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」、阿部公房「他人の顔」などがランクインしてました。

読書メーターなどでは1年かけて1000冊読破マラソンなどという、無謀かつ楽しそうな企画が立ち上がっていました。(もう1年以上たったから終わったのかしら・・・)

当然「失われた時を求めて」「トリストラム・シャンディ」など超難物すら1冊とカウントされるので、かなりハードなマラソンになりそうですね。

私はそのへんはもうパスしようと思っていますが、「Crime」とか「Siencefiction and Fantasy」のジャンルくらいは読んでみたいですね。
さて、本当に読書意欲は戻ってきたのでしょうか?

興味ある方は以下からどうぞ


もねさんが素晴らしい訂正リストを作成してくれました。未訳本の確認などに使ってください。

↓のトラックバックからも飛べます。