『東西ミステリーベスト100』死ぬまで使えるブックガイドw①

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beckさんお薦めの「東西ミステリベスト100」が新装されて刊行。
前回、86年のランキングとの比較もできる、優れた構成になってます。
(タイトルの「死ぬまで使える」ってどうなんでしょうね(笑))


ウン十年もミステリを読み続けているので、けっこうなすれっからしになってきています。ここに載っている国内外の200作品はほとんど知っているものばかりです。もちろん実際に読んでいるのは半分くらいですが^^;
しかし、自分のなかのベストとこの雑誌のベストを付き合わせてみる面白さは、すれっからしになってないと味わえないですね。
ミステリという膨大なジャンル(ポーから現在まで、日本、米国、英国、スウェーデン、ドイツ、などなど)を網羅して、387人のミステリ読みたちに、ベスト10を選出するアンケートをしてもらったという。それだけで、どんな作品が選ばれるのか、わくわくしてきます。
傾向としては、名声、実力兼ね備えた古典が強いですね。私は古典ミステリは苦手なほうで、特に海外ものは、55冊も読んでなかったです^^;

国内ミスではやはり40数冊未読がありました。
まあ、このへんはいずれ老後にでも読んでみよう、とか、いやもう読書の時間も限られてきたのだから、本当に読みたい面白ミスだけを読むようにしよう、とか、まあ色々葛藤があります(苦笑)

そしてこういうものを見せられると、やはり自分のベスト100をついつい考えてしまうのが私の悪い癖(←右京か)
この作家が漏れるのはないだろう!というイチャモンは置いといて、自分ミステリベスト100・・・・いやそれは無理なのでベスト30でもやってみようと思います。

いつもながら厳密な順位はつけられないので、1~10位は一番好き、11~20位はその次に好き、くらいの感じでお読みください。


国内版


1. 虚無への供物     中井英夫
2. 斜め屋敷の犯罪    島田荘司
3. 十角館の殺人     綾辻行人
4. 乱れからくり     泡坂妻夫
5. 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド 村上春樹
6. 99%の誘拐     岡嶋二人
7. ガダラの豚      中島らも
8. パノラマ島奇談    江戸川乱歩
9. バイバイ エンジェル 笠井潔
10.死の泉        皆川博子

1~10位はとにかく最高に面白い、しかも新しい地平を切り開き見せてくれた、そんな極上の10品。


11.警官の血       佐々木譲
12.空飛ぶタイヤ     池井戸潤
13.収穫祭        西澤保彦
14.異邦の騎士      島田荘司
15.ドグラマグラ     夢野久作
16.匣の中の失楽     竹本健治
17.空白の叫び      貫井徳郎     
18.奪取         真保裕一
19.隠蔽捜査       今野敏
20.大いなる聴衆     永井するみ





21.オルファトグラム   井上夢人
22.象と耳鳴り      恩田陸
23.陽気なギャングが世界を回す  伊坂幸太郎
24.黒死館殺人事件    小栗虫太郎
25.消失         中西智明
26.オイディプスの刃   赤江瀑
27.頼子のために     法月綸太郎
28.猿丸幻視行      井沢元彦
29.赤朽葉家の伝説    桜庭一樹
30.塔          梅原猛


うわ、偏ってますね!東野圭吾京極夏彦 宮部みゆき横山秀夫・・・etc。この辺の大家が入ってない。これらは好みの問題ですね、思い入れに強さとか。
また、ベスト100の一位「獄門島」の作者横溝さんも入ってません。特にミステリの先達鮎川、高木もランク外。そうです、こちらは読んでないので分からない(苦笑)
でも、しろねこ版なのでご容赦を。

②はこちら

※画像は新旧の東西ミステリーベスト100