読書の秋、おすすめの読み物は?

今回、またYahoo!ブログのクローズアップのテーマ記事で書いてみようと思います。
 
読書の秋、おすすめの読み物は?

う~ん、おすすめはいっぱいありすぎて、まとまらないくらいなんですが(笑)
ただ自分が読んできてすごく面白かった本って、けっこうすすめるの、難しかったりしませんか?
幸いこのブログには、ミステリ好きやSF好き、エンタメ系の読書家のかたが多く覗きにきてくれているので、このジャンルはどうかなあ、といった悩みはないのですが・・・。
そこで、適当におすすめ本を10冊選びます。
これは私の好み全開の、あまり参考にならない10冊。
そして、ちょっと面白い文庫の企画を一つご紹介しようかと思います。
まず、しろねこ版「秋のおすすめ本」
 
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1.ヘレン・マクロイ『暗い鏡の中に』
  
  持ちに待った復刊で入手可能に。ミステリと幻想譚のみごとな融合です。
 
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  最新長編。いまだにノンストップホラーを描き続ける巨匠の剛腕に脱帽。
  悪玉のドンが石○知事にそっくりという書評を読んで爆笑。
 
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3.恒川光太郎 『竜が最後に帰る場所』
  もう既読の方が多いかと思いますが。
  恒川さんらしい少しぞくっとする美しいお話が集められてました。鸚鵡幻想曲という素敵な短編に出会えたのは収穫です。
 
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4.高野和明 『6時間後に君は死ぬ』
 
  心温まる連作ミステリ。秋の夜に軽く読むには最適かも。
 
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5.マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー 『笑う警官』
  ストックホルムが舞台の名作警察小説。秋の夜長にワクドキのミステリに酔いしれては。
 
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6.スティーグ・ラーソン 『ミレニアム』三部作
  やはりスウェーデンの作家の世界的ベストセラー。3部作すべてが趣向をこらしたサスペンス、法廷もの、スパイものなどで出来ている。面白さ保障。
 
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7.ディーン・R・クーンツ 『マンハッタン魔の北壁』
  出ました、古い本(爆)でも、これ面白いんですよ。あまり出すところもないので、今回無理やり紹介しときます^^;悪役がいい、主役もけっこういい(笑)
 
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8.津原 泰水 『妖都』
  今『11eleven』で評判の津原さんのデビュー作。秋というには濃密すぎる世界ですが、この作品には彼のエッセンスが詰まっているような気がします。

 
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9.上杉隆 烏賀陽弘道 『報道災害【原発編】』
  あまり普段紹介しない系統の新書ですが、報道の問題の深刻さが身にしみる1冊。
  記者クラブ問題、政治官僚大企業と癒着した大手マスコミの記者が何を報道しているかがわかります。

10.古賀茂明 『官僚の責任』
  またまた新書(PHP)です。TVでよく見る改革派官僚の古賀さんのベストセラー。
  現在は職を追われて無職のようですが、この本は内側から見た官僚の価値観が書かれていて、そこが一番面白い。提案のほうは、ちょっと未消化かも。
 
とまあ、あまり参考にならない作品が続いたかもしれませんが、次はポプラ社の企画。
 
名短編の本棚「百年文庫」です。
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19世紀から20世紀にかけて、日本、海外の名作短編を漢字一文字で表した1冊にまとめる、という面白い企画。
ようやく100冊刊行されました。
どこから読んでもいいし、好みの1冊をさがすのも楽しそう。
馴染めなかった作家たちも、こうやって短編1編だけなら、ちょっと読んでみたくなる、そんなシリーズです。
装丁も素敵で、本棚に並べてみたくなります。
ここで、生涯初の挫折本「女中っ子」に遭遇。「ギャっ」と叫びそうになりました(苦笑)

100冊ラインナップを見ると、マニアックなものがけっこうあるのも魅力です。
誰でも1冊は興味を持ちそうなこの文庫。
是非私の1冊、私の30冊など探してみてください。