柏で高濃度の放射能汚染?

すみません、悲観的な記事になってしまいました。
このニュース、汚染の原因は特定されてませんが、危険な地域は福島だけではないということが、だんだん表面に現れてきたようで。
 
千葉県柏市の空き地から21日、1時間当たり最大で57.5マイクロシーベルトの高い放射線量が測定された問題で、柏市が土を調べたところ、高濃度の放射性セシウムが検出されました。
 
 柏市根戸の住宅や工場が立ち並ぶ地域にある空き地では21日、地面を20センチほど掘り下げた地中で57.5マイクロシーベルトの高い放射線量が測定されました。市が現場の土を採取して調べたところ、深さ30センチの土から1キログラム当たり放射性セシウム134が12万4000ベクレル、放射性セシウム137が15万2000ベクレルの合わせて27万6000ベクレルの高濃度の放射性セシウムが検出されました。一方、セシウム以外の放射性物質は検出されなかったということです。現場の空き地は、市が所有する土地で、10年ほど前まで市営住宅などが建てられていたということです。柏市は半径3メートル以内を立入禁止にして、近く現場の土を取り除くことにしています。柏市は「なぜ放射性セシウムがあったのか、今の時点では分からない」としていて、文部科学省と連携して原因を調べるとともに対策をとることにしています。柏市の空き地の土から高濃度の放射性セシウムが検出されたことについて、放射性物質に詳しい大阪大学の藤原守准教授は「半減期が2年のセシウム134は、原子炉を動かしたときにできる物質で、通常は原子炉の中にしかないため、今回検出されたのは福島第一原発の事故による放射性セシウムと考えられる。局所的に濃度が高くなっていることから推測すると、側溝などで濃縮された放射性セシウムを含む土か、福島第一原発近くの土が外から持ち込まれた可能性が考えられる。土壌の分析をすれば、福島の土か、柏市内の土か、ある程度推定できると思う」と話しています。
NHK NEWSwebより抜粋) 
 
 
どうも事態はかなり深刻なのではないでしょうか。
柏は今回の原発事故でホットスポットと呼ばれる汚染濃度の高い地域ですが、この27万ベクレルというのは原発構内でも、広く測定されないほどのレベルのようです。
 
柏では清掃工場の灰から7万ベクレルもの数値が検出されたり。
横浜、静岡、東京などでも、地域的に放射線レベルの高いところがあるようです。
チェルノブイリの事故の後、このホットスポットは盛んに問題になり、風向きが重要で、単純に距離が離れているから安全、とは言えないという事実は分かっていたのですが。
 
↓のマップでその汚染の状況が分かります。
 
イメージ 1
 
 
この地図を見ると栃木北部や群馬、長野の一部にも柏なみの汚染が広がっているのがわかります。
もちろん農産物、観光などの風評被害を煽るつもりはありませんが、はたして風評なのかという問題は残ります。危険なレベルが今の医学、科学では解明されていない。その上にしっかりした観測データが公表されない。
もしかしたらデータなんかないかもしれない。
何が安全で何が危険なのか、はっきり分からない現状が一番怖いです。
避難しなければならない地域はもしかすると福島だけではないかもしれません。
これは原因の早急な解明を願います。
ここまで高濃度だと、誰かが原発の土を不法投棄したことを願うほどです。
 
食物も、安全だというコメの1kgあたり500ベクレルという数値、眉つばです。子どもには絶対食べさせたくない値です。
 
こんなに国土を汚してしまった原発
本当に止めてほしい。
 
 
まあ、いままで何十年も運転してきた死の灰は、あと何百年、あるいは1万年レベルで管理しなくてはならないので、放射能との戦いは終わらないのですが・・・。