マーガレット・ワイズ・ブラウン『おやすみなさいおつきさま』

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息子が2、3歳のころによく読んであげた絵本です。
自動車の本ばかり読まされて「カーキャリアー」とか「高所作業車」とか、あまりノレナイものが多かったのですが、この絵本は表紙を一目見ただけで一遍に好きになってしまったものでした。

「おおきな みどりのおへやのなかに
 
 でんわが ひとつ

 あかい ふうせん ひとつ

 えの がくが ふたつ---」



とても古いお休み絵本なのです。
ページをくりながら、そこに登場する動物や絵におやすみなさいを言っていく。
絵の色調もだんだん暗くなっていき、読んでいる子どもも一緒に瞼が重くなっていくよう。

最後は「そここにきこえる おとたちも」にも、おやすみなさいを言って終わります。

窓の外には、ゆっくりと動いていくおつきさまが、やさしく仔うさぎの部屋を見守っています。

クレメント・ハードの絵、瀬田貞二さんの訳がいっそうこの絵本を魅力的にしてくれます。

あまり絵本には興味をもてなかったほうでしたが、この1冊は今でも懐かしく読み直すことがある作品です。


だんだん空気が澄んできて、夜空の星や月を見上げることが多くなる季節。

こんな絵本はいかがでしょうか。