妄想!本楽大学(SF編)その2

ドタバタを演じながらSF学部はリングの内部に到着した。
そこは危険な未開の世界である。

(これより未読のしろねこの本当の「妄想リングワールド」が炸裂します。既読の読者は目を閉じてお読みください。)

リングの内側に立ったSF学部の面々(とmepo)は、その壮大な光景に言葉もなくただ立ち尽くすばかりであった。
「あ!何者かが、こっちにやってきますよ。」
ちいらばが目ざとく見つけて指差した。その先にはなんとも奇妙な獣人がいた。
「あれは主人公の一人ハミイーです。猫科の肉食獣クジン人。サムライのような誇り高き種族ですよ」
gakiが嬉しそうに手を振っている。
「Mr.G。久しぶりだな。この獣たちは君の仲間かね?」
ハミイーはgakiを見るといかめしく挨拶した。
「獣って私たちの事ですか?」ちいらばが不服そうにつぶやいた。
「彼らが「獣」というのは侮蔑の表現ではなくて、私たちの言う「この人たち」ほどの意味なんですよ」
gakiの解説。

「ところで、久しぶりに会ってなんだが、頼みがある。」
ハミイーはなにやら難しい顔をしていた。
「え?いきなり頼みとは、どうしたのかね。」
「最近、このリングワールドに攻撃をしかけてくる輩がいてな。宇宙海賊と名乗っているんだが、やたらと強いのだ。
こちらも応戦するのだが、我がクジン人は駆け引きに弱い。守りに入ったところで、気質にあわないのだ。弱虫のパペッティア人は逃げてしまうし、ルイス・ウーは誕生日パーティーとかいって、地球に戻ってしまうし、どうにもならないと思っていたところだ。」
ははあ、とgakiはつぶやいた。

『これは、そうとう手ごわい敵だなあ』

「わかった、他ならぬハミイーの頼みだ、ここで、その宇宙海賊とやらを迎え撃とう!」
「えええ~~!!!なんで、そうなるんですか!」
学生のなかから、抗議の声があがった。
「これって、見学でしょ。どーして、見も知らない宇宙海賊の相手をしなきゃならないんですか?!」
ざわめきが広がった。
「皆さん!宇宙海賊はリングワールドにいる私たちを特別に見てはくれませんよ。
今から逃げても遅いし、戦う選択肢しか残ってないと思いますがね。」
「それは正論ですわね。
わかりました。不本意ですが、臨戦体制をとることに致しましょう。」
ミステリ学部教授の冴であった。
「おお!」
感嘆の声があがった。
なんと、冴のパワードスーツの右腕には肘から先にキャノン砲が取りつけられていたのだ。
「本当のサムスみたい!」
「さあ、皆さんもこれを付けて!」
冴の言葉に皆、あわててキャノン砲をつけ始めた。
「わわ、、、こ、これどうやってくっつけるんだ~!」
ちいらばとCuttyが四苦八苦している
「まさか、あのドナルドでは?!」
まぁが、つぶやいている。(時空を超えて参照^^;;)

「こんな武器じゃなくて、弓とか大剣とかボウガンのほうが扱い慣れてるんですけど。」
shinは独自の武装をしている。
「あ、モンスターハンターの装備だ!」
あまりゲームが進んでないしろねこは、うらやましそうにshinの達人クラスの装備を見ている。
「ふふふ、海賊なんかこの大剣で真っ二つにしてやりましょう!」とshin。

「いやだなあ、戦闘があるんなら入学しなかったのに・・・。」
平和主義者のアニスともねが不本意そうにしているが、
「ほらほら、ちゃんと戦わないと!漢でしょ!」
と何故かmepoに言われている。
「死ぬときはいっしょよ!」
ハルとAmaiは見つめ合うし、Cuttyは最後の盃とかいって飲み始めるし、ojyaは日本国憲法の精神に合わないと、武装を拒否するし、大混乱である。
その中で一人月野だけが、
「もっとBな武器はないんですか~?」
とのんきな質問をしていた。

あんごが、しろねことmepoのところにやってきた。
「本当に戦闘がはじまるのかなあ・・・。」
三人とも顔を見合わせ、首を振るばかりである。

「ちょっと校長!」
そこにりぼんがやってきた。
「こんな合宿やってられませんよ。」
「でもねえ、海賊がきてるんだし、なんとかしないとこっちがやられるみたいよ。」
頼りないしろねこの言葉にりぼんは、う~むと唸って黙って考え込んでいた。
「わ、りぼんさん、なんかいい考えでもあるの?!」
三人は期待を込めてりぼんを見つめている。

「分かりました。やりましょう!叩きのめしてやりますよ~!」
立ちあがったりぼんは、なぜかいつもより大きく見えた。


その3へ続く(かもしれない)