妄想!本楽大学
本楽大学が出来てからはや、1ヶ月半以上もたち、まあ、思っても見ない素晴らしい記事を、沢山いただいております。
それらを読んだり、纏めたりの作業も楽しく、さて、お次は何をやろうか、などと妄想にふけることも^^。
それらを読んだり、纏めたりの作業も楽しく、さて、お次は何をやろうか、などと妄想にふけることも^^。
妄想と言えばCuttyさんの妄想はつとに有名ですが(誤解されるかな?)私も、この大学の名簿をみながら、楽しい妄想に頭を占領されることがあるのです。
それは、皆さんがビアバー月読酒房に集まって、なんだかんだとお話しをしている妄想。
それは、皆さんがビアバー月読酒房に集まって、なんだかんだとお話しをしている妄想。
それでは、第1部ミステリ学部、合同コンパ。
「さて、仕込みは上々、今日も完璧。そろそろミステリ学部の皆がやってくるころだな。」 渋いグリーンのエプロンを掛けた店主は、グラスを持ち上げると一点の曇りも許さない厳しい眼で灯りにかざした。 ここ、ビアバー月読酒房は本楽大学の図書館の地下に設置された、学生たちの憩いの場である。 磨き上げられたカウンターには、司書の邊瑠子が生けた花が飾られ、凛とした空間を造っている。 とそこへ、現れたのは最初の客、Cuttyである。 「アニス、かけつけ三杯よ。ビールちょうだい」 なんと店主を呼び捨てにするのは、大学広しと言えども、この女性ひとりであろう。 「ハイハイ、お待ちしておりましたよ。まずは、こちらのベルギービールで乾杯といきましょう^▽^ノ」 店主もいそいそと、マイグラスを出してきてCuttyのビールにお付き合いである。 この二人、たいてい陽の高いうちから飲み始めて、乾杯を繰り返し、夕方にはすっかり調子がよくなっているという大学では名物コンビで知られているのだ。 二杯目が空いたころ、また入り口のドアから、二人組が入ってきた。 いつも司書の邊瑠子を取り合っている、たいりょうと、月野であった。 学ランに、ハチマキ、手には応援団の(何故か)大漁旗を掲げている団長、今日はその旗が白旗に変わっている。 「ふふふ、ついに白旗を揚げましたね。邊瑠子はボクがいただきますよ。」 月野は美術館のパンフレットをひらひらさせながら言った。 「♂!この白旗はそんなんじゃないっす。邊瑠子さんは、渡さないっすよ!」 二人は、肩を怒らせてカウンターにつくと、同時に 「マスター、ビール!」 と叫んだ。 その頃から、次々とコンパに集まる学生がドアを開けて入ってくる。 アニスもグラスを名残惜しそうに置くと、手早くお通しをならべていく。 「地蛸のいいものが入りましたので、スモークを作ってマリネに仕立ててみました」 さりげなく解説しながら、絶品のつまみが提供される。 本楽大学の貴重な施設である。 そこに 「あ、マスター、こっちに牛乳ちょうだい」 という男の声が。 「あら、ちいらば館長、今日はお一人?ささ、牛乳なんて言ってないでこっちで飲みましょう!」 すかさずCuttyの誘いがかかる。 「え?Cuttyさん、もう来てたの・・・。私は司書の邊瑠子さんと、エスプレッソカウンターで飲んでるからいいですよ~」 ちょっと、腰が引けてる館長である。 「館長、お待たせしました。」 メイド姿、たまに巫女さんに変身する司書の邊瑠子がやってきた。 が、館長の隣りに座る間もなく、邊瑠子は月野とたいりょうにさらわれて行ってしまった。 「ちょ、ちょっと~!月野さん、駄目よ~。邊瑠子は館長の隣りに座るんだから~」 抗議もむなしく、邊瑠子の両隣りには月野とたいりょうが、しっかり腰をすえてしまったようだ。 恨めしそうに、その様子を見ていた館長は、Cuttyに腕をつかまれて連れていかれてしまった。 店の隅では、ラブラブカップルのamaiとハル、古い漫画と古書を何冊か小脇にかかえ、肩からはバードウォッチング用の望遠鏡をさげたもねが、三島由紀夫や澁澤龍彦の話題で盛り上がっていた。 ボックス席に陣取っているのは、保健室勤務のぴかりん、ちろママ、あざらし。の三人。 なにやら、体調を整えるツボを整膚してもらっているようだ。 テーブルには、あざらし。の晩御飯、ちろママの作った料理、そしてお取寄せの美味しそうなおつまみが持ち込みで並んでいる。こういう鷹揚なところも、月読の店主が慕われる所以である。 その匂いに釣られたのか、さっそく店に入るなり、テーブル席に突進していったのは、素朴なOL。 飼い犬さくらと、ちろママの愛犬チロが鼻をくっつけ合って挨拶している。 「うわ~!これ、ふきのとうの天麩羅!美味しそう。こっちは京都のお漬物!あざらし。さんの晩御飯はなあに?や~ん、素朴の大好きなパスタだ~!!」 などと言いながら、さっそく一口二口とつまんでいる。 ぴかりんも、ビアグラス片手の整膚なので、ちょっといいかげんになっている。 「天麩羅はカロリーが高いからなあ、こっちのかぶら蒸しをいただこうかなあ」 ついに右手につまみ、左手にビール、整膚のほうはお開きのようだ。 ドアが開きとたんに賑やかになった。 mepoとあんごと、しろねこ校長がどやどやと入ってきたのだ。 「小林秀雄のモーツァルトは・・・」 「安吾の石の思いは・・・」 「いや、恩田陸ってさあ・・・」 口々にかみ合わない話題を喋り合っているようだ。これでも、最後はまとまるらしい。 おそれいった以心伝心ぶりである。 一段と賑やかな店内、その一角で侃侃諤諤のミステリ談義をしている常連たちがいた。 冴教授のゼミ、「本格ミステリ、バカミス講座」のメンバーである。 ゆきあやを筆頭に、全員がミステリ本を10冊くらい抱えて、構内を闊歩する恐怖のミステリ軍団だ。 ミステリ学部の精鋭部隊。abe、達也、そして、ゆきあや。 そこへ、月野、たいりょう、邊瑠子も加わり、バカミス、本格ミス談義はさらにヒートアップしていった。 その熱い討論の中でも冷静な冴教授。 と言っても、ポルノグラフィティ、や銀魂の話題を振ると、熱く語りはじめる異色の人物でもあるそうな。 達也が、横溝の本を振りまわし、ゆきあやとabeは挫折本について語り・・・。 と、そこへミステリ学部の重鎮(重チン)iizuka教授が登場した。 ちらりと横溝の本を見ると、 「わかってますね~。君、乱歩もいいよ。コレクション始めなさい。」 かる~く本業への誘いをかけている。 この教授、膨大なミステリの知識をもっているが、本を読まずに買いまくり、本だなに美しく並べることを生きがいにしている、本楽大学のなかでも、かなり変わった人物。 さらに飲み会などでは、あられもないお姿を披露する大変な癖をもっている方なのだ。 今日もミステリ学部の面々は、何杯目で「チ○コ~!」と叫ぶか、賭けをしているようだ。 喧騒をぬって、てきぱきとした身のこなしが美しいバリスタのmillaが、エスプレッソやカプチーノを持って、第二のテーブル席へと急いでいる。 そこは、ミステリ学部のなかでも大人っぽい雰囲気のある、えむこぶ、ヒデジぃ、まぁが静かにグラスを傾けている。 テーブルには、眼にも美味しそうなスイーツが並び、millaが、お皿に盛り付けては、他の席に配っている。聞くところによると、すべてえむこぶの手作りだそうだ。 ヒデジぃの持ってきた紙袋には、小さなぬいぐるみやら、おもちゃが詰め込まれている。 これがウワサのUFOキャッチャーの戦利品なのだろうか。 まぁの服はいつもの紫のタキシードだ。 そのところどころに、短冊がぶらさがり、自作の川柳がしたためられている。 「博士の愛した数式」みたいである。 遅れてきたshinは、居酒屋でもう補給済らしく、すでに酔いがまわっているようだ。 ところが、彼の本調子はこれからというから、恐れ入る。 中国から帰国したばかりのgaki講師と、ミステリ学部にもかかわらず、「エンダーのゲーム」で盛り上がっている。 小脇に「日本書紀」と「古事記」を抱えたすくねが、やっと現れた。 しろねこ校長に古代史の話しをしているが、残念ながら校長はすでにアッパラパー状態で、すめらみことの話題に完全についていけてない。 「これはダメですね~」 といいつつ、ちょうど内田康夫のミステリで盛り上がっていた、冴教授のゼミに参加しにいってしまった。 宴は佳境にはいり、アニスも大皿に料理を盛ると、そそくさとグラスをとって、自分もビールとつまみをやり始めた。 こうして、本楽大学の夜はふけ、いつ終わるともしれぬ宴が今日も繰り広げられるのである。
わはは、ごめんなさい。妄想が暴走して、皆様をいじり倒してしまったような^^;
文中、敬称は略させていただきました。
文中、敬称は略させていただきました。
改めて、ミステリ学部の皆さん、こんなアホな校長ですが、見捨てないでやってください。