法月綸太郎 『怪盗グリフィン、絶体絶命』
悩める探偵綸太郎は残念ながらでてきませんが、この本の主人公「怪盗グリフィン」もなかなかいいキャラクターでした。
ミステリーランド作品は「カーの復讐」しか読んでいないので他の作品との比較はできませんが、とても品格のある児童小説に仕上がっていたのではないでしょうか。
グリフィンの盗みの信条は「あるべきものを、あるべき場所に。」というものです。
いわゆる義賊というか正義の盗賊というか・・・。
舞台はメトロポリタン美術館からカリブの島へ移り、ブードゥー教や革命の闘士もからんで冒険活劇のような展開。
挿絵の効果もあってか、明るい後味のよい作品になっています。
グリフィンと相棒の女性アグネスの関係も、さらっとしていて余韻の残るもので好感がもてますね。
グリフィンの盗みの信条は「あるべきものを、あるべき場所に。」というものです。
いわゆる義賊というか正義の盗賊というか・・・。
舞台はメトロポリタン美術館からカリブの島へ移り、ブードゥー教や革命の闘士もからんで冒険活劇のような展開。
挿絵の効果もあってか、明るい後味のよい作品になっています。
グリフィンと相棒の女性アグネスの関係も、さらっとしていて余韻の残るもので好感がもてますね。
子供とかつて子供だった大人も対象にしたシリーズだそうですが、法月綸太郎の臭みがなくてストーリーに集中できました(いつもどんな読み方してるんだ)
最後に法月自身が「エルマーのぼうけん」を読んだときのことが書いてありました。
「あまりにも面白かったので、全ての場面を暗記するくらい、何度も読み返しましたが、作者の名前は覚えていません。
この本も、そんなふうに読まれればいいと思っています。」
この本も、そんなふうに読まれればいいと思っています。」
装丁も素敵なこのシリーズ、まだまだ楽しませてくれそうな作家のラインナップでした。