新潮文庫の100冊、ドットコム

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昨日本屋さんで、各出版社が出している「夏の100冊」小冊子をGETしてきました。

前回、岩波の「読書のすすめ」を持ってくるときは、レジから離れた文庫の平積みに混じって置いてあったので、なにやら万引きでもしているような気持ちになって、こそこそとバッグに入れてきたのですが、今回はレジの横に並べてあったので、胸を張っていただいてきました(笑)

さて、各社の100冊。好みもあるでしょうけど、角川と集英社のラインナップは、ちょっと軽すぎて手に取る気分になれないかなあといったものが多かったようです。
せっかくの夏休みに若者に薦めるのなら、もう少し歯ごたえのある選定をしてもよいのでは?とおせっかいな感想を抱きました。

そこは100冊の老舗、新潮文庫の選んだ作品は王道をいっててよかったですね。
夏休みの文庫本といえば、漱石、芥川、川端康成など日本の名作ははずせませんね。

ビルマの竪琴」「黒い雨」「二十四の瞳」など、これで紹介されなかったら忘れ去っていくような記憶を、若い人に知ってもらえることに意義があると思います。

海外作品も定番の「罪と罰」「老人と海」に混じって「停電の夜に」や「朗読者」など現代作品、とくになじみのないインドの作家などが取り上げられているのが意欲的だなあと感心しています。

さて、その中に広告で「100satsu.com」というのを見つけ、さっそく飛んでみたところ面白いものを発見しました。
「100冊の歴史」という1976年から去年までの30年間の100冊が一度に見ることができるのです。

ちいらば会長なんかはとっくに知ってる情報かもしれませんが、なかなか30年の変遷などが一目で見渡せて面白い記事でした。
開高健 野坂昭如 倉橋由美子などは若手の方に入っていたのでしょうか。
さすがに30年たっても読み継がれている方ばかりでしたね。

さすが夏目漱石、作品採用回数はTOPの89回でした。

興味あるかた、覗いてみてはいかがでしょうか。

※画像は1976年の表紙です。