2006-06-05から1日間の記事一覧

岩波少年文庫(1950年版)

私の手元に2冊の茶色く変色した岩波の児童文庫があります。 亡き父の本で「小さい牛追い」「牛追いの冬」というタイトルです。 奥付を見ると昭和25年12月25日発行、定価100円となっています。 岩波少年文庫4と6とあり、1950年(昭和25年)…

ヴァレリー・ラルボー『幼なごころ』

「20世紀初頭の忘れられた小作家になりたい」―こんな願いのもと翻訳と批評によって英米伊西の文壇を縦横に結び、ジョイスの最初の仏訳者となったラルボー。ジードに献じた「包丁」他「幼なごころ」の10篇は、フランス版〈子供の情景〉といっていい。作家…