『ブリューゲルの動く絵』と『ハンガーゲーム』

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先日DVDの新作紹介でこの予告を観ました。
いや、これはすごいことをやってますね。
「カラバッジョ」とか「レオナルド・ダ・ヴィンチ」とか、ドラマや映画になった画家は多いけれど、この映画のように、作品世界をまるごと映画化しようという野心的試みは楽しいですね。
 
で、さっそくTSUTAYAにレッツゴー!
自力で見つからなかったので、店のお兄ちゃんに探してもらった^^;
 
 
う~ん、これは凄いです!この労作は半端ない情熱で作られたのでしょうね。
監督さんはこういう芸術系の作品をいくつも作られている方らしく、作品歴を見ると面白そうなものがいっぱい。残念ながら、日本に紹介されてないものも多数のようです。
百聞は一見にしかず。このサイトをご覧ください。
 
面白いのが、絵のような動画なので、馬が首をふったり、背景の小さな人物がうろうろしたり、微妙な動きがあるところ。
ブリューゲルの絵画のクリアで明るい色調がとてもよく再現されてます。
ストーリーは重め。農村の普段の暮らしと、スペインの傭兵の横暴で残虐な仕打ち、そこにキリストの磔刑の物語が重なって進行していきます。
キリスト教の基礎知識があったほうが、ユダの行動とか、磔にされたもう二人の罪人とか、理解ができるでしょう。でも、ブリューゲルが好きな方、フランドル(ベルギー)の美術に興味のある方などには、ぜひお薦めの作品です。
 
ヒエロニムス・ボッシュの映画も撮っているようなのですが、日本では見られないようです。残念。)
 
 
 
 
 
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ついでに、最近みたDVD「ハンガーゲーム」
う~ん。面白いんだよね。でも痛いシーンが多かった。
テーマが子ども(12~18歳)24人が殺し合い、最後に残った1人が優勝という救いのないもの。
このゲームの始まりは、政府に対する抵抗組織への懲罰だった。
12の地域(たぶん過去に抵抗グループの集団だった)から2人ずつ男女の子どもが選ばれる。彼らの村は貧しく、権力者の住む街は裕福だ。
貧しい地域の子どもたちの殺し合いを、すべてモニターで鑑賞し応援したりする都会の富裕層。
彼らにとってはエンターテイメントにすぎない。
主人公の少女はその機知と勇気で勝ち残っていくが。

これって続編考えて、ああいう中途半端な結末にしたのでしょうか。独立の契機になるのか、このまま服従し続けるのか、あいまいな結末でした。
あんまり褒めてないけど、けっこう残る映画でした。
主人公の少女役が男前でかっこよかったです^^
 
 
今、検索したらこれって3部作の1番目なのですね。今年公開の期待の続編で紹介されてました。
楽しみです。