小野不由美 『ゴーストハント』１～４巻

昨年はほぼ読書ができずに終わったもので、少しラノベあたりでリハビリを、ということで、「ゴーストハント」を読んでみました。小野さんが完全リライトしたという、新装版。

怪談、お化け屋敷、憑き物など、怪異現象を現代の科学機器で計測しつつ、陰陽道なども使いながら事件を解決に導くのは美少年の所長さん。
以下あらすじ。

１．旧校舎怪談

１６歳の麻衣の学校にある謎めいた旧校舎。
ここで起きる不吉な異変を調査するために「渋谷サイキックリサーチ」の渋谷所長が呼ばれた。
１７歳でナルシスも裸足で逃げだす美少年。しかも最悪な性格の持ち主。
しかし心霊現象、憑き物、よろず調査して、解決する凄腕のゴーストハンターでもある。

渋谷（通称ナル）と部下のリー。呼び集められた巫女さん、ぼーさん、霊媒さん、エクソシストなどが協力したりバラけたりしながら調査を進める。
ひょんな事故からその助手を務めるはめになった麻衣。

このメンバーが旧校舎に潜む謎に取り組んでいきます。
ゴーストハントの第一回目。

２．人形の檻

めでたく渋谷サイキックリサーチのバイトとなった麻衣。
そこに舞い込んだ依頼は、幽霊屋敷の調査。

人形と怪奇現象の起きる洋館という、ホラーの王道をいく第２話。

３．乙女ノ祈り

こちらも学校の怪談系のストーリー。
まるで毎日のように学校のそこここで、怪奇現象が頻発。
困った校長の依頼で、湯浅高校に足を踏み入れる。
おや、麻衣ちゃんも活躍が期待できそうな予感の第３話。

４．死霊遊戯

前２件の学校怪談の解決で、学校にその名が広まってきた「渋谷サイキックリサーチ」。
今回も学校に起きる怪奇現象の調査。
しかし、そこにあるのは生徒と教師の対立や、コックリさんの不健康な流行。
増大する霊の力。サイキックリサーチメンバーも窮地においやられていく。

ナルの決断が冴えてますね～。

４巻通して読んでみると、軽くてサクサク読めるのに、けっこう怪奇描写がマジだったりして。
そんなに怖い話はまだ出てこないのですが、ふっと首筋を撫でられるようなところもありで、ホラー好きにはいいリハビリでした＾＾；