とうとう原発事故が----主婦はどうする?

震災に遭われた方、原発事故で避難を余儀なくされた方にお見舞い申し上げます。

今回の事故でいくつもの疑問が出てきました。

まったく理系にうといのですが、どうもテレビで言っていることが嘘っぽく聴こえてなりません。「μ㏜(マイクロシーベルト)レベルの線量なら大丈夫」などもその一つ。では、放射線物質の塵を吸い込んだらどうなるのか。
/時間と/年の違いにわざと言及しないとか。
自然界の放射線量は2.4mSvですが、これは一年間に浴びる線量で、今回福島で計測された5μSvとか20μSvとかは/時だとか。

私は主婦で(だいぶ不良の)パートでちょっと働いている平均的なおばさんですが、こういう事態になれば家族を守ることを考えなければなりません。
ちゃんとした情報に基づいた行動をしたいのです。

まあ、激甚災害になったとしても生活の基盤が東京にある以上逃げ出す土地も当てがないのですが。

そこで理系の方に教えていただけたらと思い、こんな記事を書いてみました。
「おばさんの語る原発事故と放射線被ばく」ですので専門知識が少しでもある方が読むと吹き出してしまうような内容かもしれませんが、心配している庶民(小さい子どもを抱えたお母さんやお父さん)の心情はこんなものなのです。




質問その1

素朴な疑問ですが、福島第1の1号炉は40年前の建築です。
もう設計者も60歳を過ぎて引退しています。
そんな旧式の設計で、ものすごい複雑なしろものをちゃんと整備できているのでしょうか。
今回の事故で、当時の技術者などに協力を呼び掛けているのでしょうか。


質問その2

テレビで見る「原発の断面図」はポンチ絵ですよね。実際は恐ろしく複雑な機械や配管、バルブなどが絡み合うようになっているものだと思うのですが、そういう複雑怪奇なものを冷やすのに、屋根に開いた穴から海水をぶっかけることで果たして冷却できるのでしょうか。



質問その3

使用済み燃料棒というプールで保管されているものは、いわゆる高レベル廃棄物でしょうか?
ガラス固化して地層深くに埋めるとか東電のHPにはありますが、まだ埋める場所も決まってないと聞いたことがあります。
その他「トイレのないマンション」と呼ばれていた原発の中には「放射性廃棄物の入ったドラム缶」がいっぱいあったと思うのですが、津波によって流された建屋のなかにはそういう危険なものはなかったのでしょうか?



質問その4

緊急用電源を引っ張ってきて冷却装置を動かそうとしてますが、海水をぶっかけたり津波をかぶったりした電気設備が動くとは思えません。
スリーマイル島も緊急停止した原発内部で、その後事態がどんどん悪化してメルトダウンにいたったそうです。しかし、スリーマイルは奇跡的に冷却装置が働いて、下に溶けて溜まった燃料を冷やすことに成功したそうです。今回の福島第1には期待できないのでは?


質問その5

放射線の自然被ばく2.4mSv(ミリシーベルト)は世界平均で、日本では最も高い岐阜で1.19mSv、最小は神奈川県の0.81mSvと、平均の半分から1/3くらいしか被ばくしてません。2.4mSvは忘れて日本人の場合は0.9とか1mSvを基準に考えたほうがいいのではないでしょうか?
2.4という数値も(宇宙から0.39/大地から0.48/食物から0.29/空気中のラドンから1.26)という数字の合計ですが、大気中の放射線はこのうちどれに当たるのでしょう。


質問その6

一般的に、放射線被爆量が年間で100,000マイクロシーベルト以下であれば人の健康や環境に影響が出ることはないと言われています。(国際放射線防護委員会-ICRP- 2007年勧告)

これは1時間あたりになおすと11.4μSvです。今後は/時間で発表される情報にはこの11.4μSvを基準にしてみます。(これであってますか?)



質問その7

時事ドットコムで「福島第1原発 福島県大熊町双葉町にまたがる東京電力初の原子力発電所で、1971年に営業運転が始まった。沸騰水型原子炉が6基あり、今回の地震発生時は1~3号機が稼働中だった。3号機では昨年10月、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを再利用するプルサーマル発電での営業運転が始まっていた。」
という記事がありましたが、プルトニウムの再利用というのは、そうとう危険なことで、少なくとも沸騰水型原子炉の通常の発電よりリスクが大きいと聞いたことがあります。
燃料のプルトニウムが猛毒であることは有名です。今回の事故では、3号機が特に危険という報道がないのですが、どうなのでしょう?


質問その8(最後です^^;)

今日、ほうれんそうと牛乳から基準値以上の放射能が検出されたそうです。
これはほうれんそうや牛乳が放射線を出しているということでしょうか。ホウレンソウは放射性物質ではないので、葉っぱに放射性物質が付着しているということでしょうか?それとも、暴露されて葉っぱが放射線を出す現象がおこったのでしょうか?

一生食べても大丈夫な線量とか報道してますが、体内被曝の心配はないのでしょうか?

放射線の人体への影響は線量と時間と距離が問題になってくると聞いてます。体内に入った放射性物質はミクロン単位の距離だと思うのですが、このへんの危険性はどう見たらよいのでしょうか?






いや、いろいろ出てきますね。
ホント放射能については分からないことだらけで、調べても専門的なサイトはチンプンカンプンです。
自分でも理解できそうな、ざっくりしたところから拾い集めて理解するしかないので、疑問だらけです。
やはり大人より子どもや赤ちゃん、胎児のことが心配です。
風向きであっという間に数値レベルが上がったりするのも、恐ろしく感じます。

こういう問題に詳しい方、一つの質問でも答えていただけたら感謝です。

最後に、不安を煽る記事に結果的になってしまったことをお詫びします。
でも、政府やらIAEAやら、原子力保安院やらの発表、マスコミの報道は、あまりにも精度が悪くて矛盾だらけ。毎度「大丈夫!」の大合唱。かえって不安になってしまったのです。

東京電力や系列の会社の皆さまが決死の覚悟で事故の対処に奔走していることも分かってます。
その努力と勇気には敬意を表します。
しかし、だからといってきちんとした情報を隠していいはずはありません。
そして今までの経緯を反省してもらいたい。関係者にはのうのうと東京でテレビに出て専門家として敬われている人がいっぱいいるのでは?
御用学者と言われる東大の教授など、現地で放水して来い!と言いたい人が多いです。