栗本薫さん死去

本日、Yahoo!のニュースで知りました。
「26日午後7時18分、すい臓がんのため死去した。56歳。葬儀の日程などは未定。」とのこと。

まだまだ活発に作品を発表されていたと思っていましたが、4月には癌の手術をされて、闘病中だったようです。グイン・サーガも126巻「黒衣の女」を最終巻に、未完となってしまいました。

最近では、あまり読むこともなくなっていましたが、中島梓栗本薫の二つの名前で書き上げた作品は、若いころ何冊も読み、新しい世代のミステリ、SF、ファンタジーの息吹を感じたものです。

まだまだこれから、何十冊も書き続けられると思っていましたが、こんなに早く亡くなってしまうとは、想像もしませんでした。

「ぼくらの時代」「グイン・サーガ」「伊集院大介シリーズ」「魔界水滸伝」。
一人の女性が書いた作品としては、膨大な量と質を誇っていました。物語に憑かれた作家。荒唐無稽なストーリー、魅力的なキャラクター造詣。

自分の読書歴を振り返ると、たしかに一時期の熱を帯びた時代がありました。
今読み返すと、古くなっているところや、こっ恥ずかしいところがいっぱいありそうですが、やはり大事な記憶になっているシリーズがいろいろありました。

影響を受けたというより、同時代をともに生きた方、といった認識が強い作家さんでした。

やはり死の一報に接して、栗本薫の存在は大きかったと改めて思います。

ご冥福をお祈りいたします。いっぱい物語りを語ってくれてありがとう。
合掌。