増殖する本の無限空間 スコブル社

前回のS書店よりさらにディープな古書店がありました。

本が雪崩をうって客の頭に降ってきそうな西荻の「スコブル社」です。


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西荻のS書店の近く、アンティークショップや食べ物やさんが並ぶ狭い道にありました。

外側はちょっと古い感じの古本屋さんで、透明ビニールの暖簾がかかる、どこか入りにくい入り口です。


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外側のラックには、不思議なジャンルの雑誌やペーパーバックが。その脇の壁や柱には、本関係の新聞の切り抜きが貼り付けられ、独特の雰囲気を醸し出しております。

しかし、中に入った衝撃にくらべれば・・・・(笑)

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ここはレジです(爆)

手前に立てかけてある大判の本の向う側、怪しい祭壇のようなものの下に机と椅子の一部が窺えました。

店内にはクラシックが流れているのですが、レジには人気もなく、奥の通路は真っ暗。

雪崩がおきそうな本の中を歩いていると、気配がしたのか電気がつき、意外に若い優しそうなお兄さんが出てきました。

雑誌を購入にてお話を聞くと、通路2本しかないお店なのだが、意外と奥も幅も広いという。言われてみて本棚の上、わずかに見える天井はたしかに向こう側へと広がっています。
「本がふえちゃって、お店が狭くなってしまったんです。ここ以外にも2軒と、あと倉庫も借りてるんですよ。」

優しそうなお兄さんはそう言って笑っていました。
しかし、ここ、本を売ってるんですよね。これじゃあ、なんの本だかわかりません。

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「ははは」と店内を見渡して、引き攣った笑いを浮かべてしまいました。いつ積まれたのか分からない本が、まるで地層のごとく天井まで届きそうになってます。
私が買った雑誌も、地層の最上階、お菓子のダンボールに寄りかかり、他の雑誌数冊に乗っかられておりました。取り出すのに4.5個の物をどけなければならない、それが普通の本屋さんでした。
もちろん地層の下や中間にある本などは、表紙もタイトルも見えませんので、買いようがないのです。

あまりのインパクトに視線が泳ぐばかり。
やはり何度か足を運ばなければ、このカオスの中味は分からないです。

オーナーは知識豊富な方らしいですが、サブカルチャーにもお強いようです。

雑誌や漫画、写真集など、食指が動く本が見えます。

しかし、全貌は・・・・。とても見ることはできませんね(笑)


最後に店内の撮影とブログに載せる許可をお願いしたところ、快く承諾してくださいました。

ありがとうございました。