美味しい話題

ブログの最上段にある「一言メッセージ」
beckさんのブログで見かけた「田舎のパン屋にこそ、おいしいパンがある。」が気になります。

なんだ?どんなパンなんだ?
フランスパンなのか、ドイツ系のハードパンなのか?
それとも、素朴な焼きソバパンとかか?

なんて、どうでもいいような連想があとからあとから湧いてくる。

この食べたり飲んだりという生きるための原点のような行為は、イマジネーションの世界ですら人間をひきつけますね。
グルメ番組、食べ物の本、漫画、どれを読んでも見ても面白い。
絶対自分は食べることのないような豪華な宮廷料理や、遠い国の日常のごはんなども見入ってしまいます。
NHKでやっていたアンデスの寒村で作るジャガイモ。それを夜凍らせて次の日足で踏みつけて水分を出し、そのあと煮込み料理に使う。これがめちゃくちゃ美味そうでした。多分口にすると、合わない味だと思うんですが、現地の人たちがおいしそうにパクパク食べる映像がとっても良かった。

ドイツの田舎の農家が飼っている豚をさばいて、その部位をすべて使い切るなんていうのも、興味深く、感動を覚えました。皮は皮革製品用に、骨はスープに、血や内蔵までソーセージに入れて使いきります。

テレビの中なので匂いまでは伝わってこないのですが、ほかほかと湯気のたった深皿に盛られたお料理の映像は心をなごませます。
しかし、西欧の家庭料理はなかなか質素です。
1品の料理に黒い硬いパン、それにワイン。
そんなものが夕飯なのですが、どうしてあんな立派な体格になるのでしょうね。



日本の田舎にも面白いお料理はそれこそ星の数ほどもあります。
臭い食材の筆頭、くさやの干物。
この漬け汁はもう300年くらい注ぎ足して使っているらしいのですが、発酵の素の微生物がとても多いので、浸すと傷が治ってしまうと言われています。
もちろん食べて美味しいことは言うまでもありませんね。

絵的に豪快なのが漁師の船にのって海で釣り上げた魚をその場で刺身にして食べるもの。
醤油をつけて揺れる船の上、寒風吹きすさび真っ赤な頬をしたレポーターが、ツルリと口に放り込む。
う~ん、歯ごたえ最高!激ウマ!

いや、ついコーフンしてしまいました・・・・(笑)

文豪の食べ歩きエッセイもいいですね。「散歩のとき何か食べたくなって」など、読んでるこちらまで何か食べるものはないかと、お腹がすいてきたり。
伊丹十三のエッセイも、真似したくなる魔力がありました。
スパゲッティはフォーク1本で食べよ、とか、けっして音を立てるなとか^^;

初期の「美味しんぼ」も気合いがはいっていて面白かったですね。
かつおぶしを、ガラスのコップを割って、そのかけらで削ったり。「引き出しこんぶ」の技法なんか、絶対真似した人、いると思います(笑)



というわけで。
冒頭にもどりますが、beckさん、その田舎のパンについて詳しく語って欲しいなあ^^;