笑って許して

先日の「哲学バトン」にて、人生で大切なものを4つ挙げよ。というお題がありました。
そこに私は、「真・善・美」とあと「笑い」でしょうか、と回答しました。

まあ、前の3つはジョークとして(ジョークなのか?!)笑いというのは、けっこう大切なものだと本気で思っております。
笑うかどには福来る、なんて言われるように笑っていればなんとか道も開けるのではないかと。
逆に厳めしく、きびしい表情の方が、時にみせるアッカンベーなんかもほっとすると同時にその人自身に深みを与える結果になったりします。

ところが、このいたって平和な行為、笑いが時に人を破滅に導いたりするのだから、世の中は怖ろしい。

それも、あざ笑う、笑いものにする、などのマイナスの笑いではないのにです。

そう、「笑い壷にはまる」。これが、一番やっかいな笑いかもしれません。

何故か人間はお葬式や、厳粛な式典に限ってちょっとしたことに反応し、可笑しくてたまらなくなってしまうことがあります。
以前、母が体験したお葬式ですが、珍しい神道系の宗教で執り行われ、神主さんが司式を務めておりました。そして葬送の儀式も佳境にはいり、神様を降ろす儀式が始まりました。
なんと神主さんはガバと畳に手を付くと、「あ゛あ゛~~!!」と叫びながらバタバタバタっと畳を叩き始めたのです。
もう、母をはじめ、参加者の驚いたこと。皆必死になって笑いをかみ殺したそうです。


そして、昨今のネットに流行るyoutubeなるもの。
ここにも、不幸にして「笑い壷にはまった人」がUPされていました。
まずは、こちらをご覧ください。
ドイツのお天気お姉さんがはまってます(笑)


まあ、これくらいは見て可笑しく微笑ましいものですが、本当に笑えない「笑い壷」がこちらです。
ある意味涙なしには見ることができない動画かもしれません。



この司会者、たぶん差別とかなんとかではなく、純粋に声に反応してしまったんでしょうね(笑)
それでも、彼は自分の笑いでキツイ責任をとらされてしまったわけです。

いや、笑いという行為、人間にしか見られないものらしいですが、時と場合によっては凶器に変る、怖ろしくも悲しいものと化す、要注意の行動ですねえ。