一度は行きたい小説の中のお店

小説を読んでいて、無いとわかっているのにそこに登場するお店に行きたくてたまらなくなる、そんな経験したことありませんか?


古くは「小公子」に出てくるホッブスさんの食料品店。
セドリックの親友、気むずかし屋のホッブスさんが新聞を読みながら店番しています。

ロレンス・サンダーズのミステリ「大罪シリーズ」の主人公ディレーニー警部補が入るニューヨークの下町に残る古いバー。牡蠣が素敵に美味しいレストランなど。
遅くまで仕事をする警察官が利用するサンドウィッチの店も、シンプルだけどボリュームのあるメニューがそそられます^^。

村上春樹は言わずと知れた「J’sBar」
中国人のジェイがやってる、ビールと殻つきピーナッツの美味しいバーです。
マスターのジェイの言葉は優しく、深く、心に残ります。

西澤保彦のタックシリーズでは、皆がよく待ち合わせに使ったり、溜まり場にしているタックのバイトしている喫茶店。けっこうサンドウィッチなど、美味しいのではないかと思ってます。
スパゲティとか、気分で注文してもパパっと作ってくれそうです。

スティーブン・キングの作品も、ちょっと覗いてみたくなる庶民的なソーダ・ファンテンや、ダイナーがよく描かれてますね。
すごく美味しいというわけではないのだけれど、その喧騒や雑多な感じに惹かれます。

落語にでてくる蕎麦屋!いつも、蕎麦がたべたくてたまらなくなります(笑)
花巻、とかしっぽくとか、掛け蕎麦とか^^;
同様に、お酒!日本酒を冷やで!(常温の事です)クイっと・・・。

真打はやはり北森鴻の「花の下にて春死なむ」から始まる「香菜里屋シリーズ」の香菜里屋でしょう。
マスター工藤の供する美味しいお料理とビール!
こんなお店があったら外食が増えて家計がピンチになりそうです(笑)
友人のやってる「バー・香月」もいい感じ。



こうしてみると、ミステリ系が多いですね。SF作品は極限状況や、宇宙船の中が多いせいか、あまりのんびり飲んだり食べたりしている暇がないのでしょうか?
ハードボイルドなんかは私が苦手なのであまり読まないのですが、素敵なバーとかいっぱい出てきそうな。

そうそうドラマでも、かっこいいバーや溜まり場的な喫茶店が舞台になっていることが多いですね。
古いけど「ロング・バケーション」でキムタクがよく行くラーメン屋や、クラブが楽しそうでした。


皆さんも、本や、ドラマ、映画の中の架空のお店、行ってみたいところはありませんか?