混線って知ってますか?

昔のアナログなテクノロジーの時代、電話で会話していると混線という現象がおきることがありました。

雑音のむこうに、ボソボソと話される未知の2人の会話が聴こえてきます。

時によっては、こちらの回線が切断されて、向こうの会話しか聞こえないことも。

若いころでしたので、そんなに重要な話をしているわけもない私は、この混線という現象がなぜか好きでした。

時間も短く、あっというまに知らない人達の会話は切断されて終わってしまいますが、ただほんの数瞬の間に交差する回線のいたずら。

どこの誰かも分からない。その口調が深刻そうな時もありました。

言葉の断片だけが耳に残る、異世界からの通信のような不思議な現象。

最近は電話回線もデジタル化されているのでしょう。混線自体、知らない方もいらっしゃるかも^^;

携帯も3人以上で会話できたり、通信の進歩は驚くほどです。

待ち合わせも昔とは変っているようです。
私の若いころは「喫茶店で3時半ね、」なんてやっていたのが、今の若者は「渋谷に着いたけど、今どこにいる?」とか話しながら出会うらしい。
なんかCMの瑛太蒼井優みたいです(笑)

混線もいつのまにか時代の遺物となってしまいました。

電話以前は手紙で会う日をやりとりしていたそうです。

時間も今とは違った流れかたをしていたのでしょう。

電話に追いまくられているビジネスマン、メールを何十本も処理しなければならない方。
たまには電源を切って、公園でのんびり、なんていいかもしれませんね。