恩田さんのエッセイ「小説以外」

恩田陸さんのエッセイ集です。

作家という人種には2種類あって、あまり本を読まないで作家になった人と、読書好きが嵩じて作家になった人がいるような気がしています。
恩田さんはもちろん後者のほう。

このエッセイを読むと、恩田さんの本に対する思いがにじみ出ていて、所々で「そうそう、そーなんだよね~」と頷きながら読んでしまう。
それほど、読書、本に対する熱い思いが語られているんです。

シャイなところを隠すためか、ユーモアに溢れたこの本、恩田ファンなら読まなきゃダメですね。
今まで、読んでこなかったファンとしては、どうしてもっと早くに読まなかったのか、と臍を噛む思いであります(死語?)

文中にあった、今まで子供のころから読んだ本が順番に並べられている「記憶の図書館」を歩いてみたい、という部分。本当にあったら素敵だなあと、しばし妄想にふけってしまいます。
私も父が転勤族だったので、引っ越しのたびに童話やミステリ、漫画本、雑誌などをガンガン捨てて暮らしてきたため、古い家に住んで、昔の本や雑誌が物置にいっぱいたまっている方などに会うと、ただただ羨ましくてしょうがない。


本を読む環境で素晴らしいのは、旅先と病院のベッドの上とか、思わず「ふふふ」とほくそえむような文にであったり。

今さら読んでいるのは遅きに失したというものでしょうが、本当に面白いエッセイですよ。

なんせ、まだ半分しか読んでないのに、こうして記事に書いている慌てものまで現れるくらいですから(爆)


読了してないので、この書庫に^^;