吉田喜重と「美の美」
またもや古い話です。
1974年から78年ころまで吉田喜重という映画監督さんがTV用に制作した番組で、まだ覚えている方も多いのではないかと思います。
先日、ヒデジぃさんのブログで「テレビ探偵団」のことが載っていましたが、この番組などもまた再放送して欲しいものの一つです。
先日、ヒデジぃさんのブログで「テレビ探偵団」のことが載っていましたが、この番組などもまた再放送して欲しいものの一つです。
東京12chで放映された美術教養番組でしたが、監督の吉田喜重が出演し、ナレーションも手がけているところがミソでした。
瘠せたシルエットが、静謐な美術館のなかを横切って、目当ての画家の絵の前に佇みます。
かぶさるように、訥々としたナレーション。
決して断定的なことは言わない喜重氏の語り口は今でも記憶に残っています。
かぶさるように、訥々としたナレーション。
決して断定的なことは言わない喜重氏の語り口は今でも記憶に残っています。
なんとも味わい深い番組でした。
この番組で、初めてボッシュの連作を詳しく見ることができました。
NHK教育などでも、有名な画家の紹介をたまにやってますが、それらの紹介番組とは1線を画した、ある意味、監督の存在が大きい番組であったような気がします。
当時はTVが何台もあるような環境ではありませんでしたので、茶の間で、食い入るように見入っていたことが思い出されます。両親の会話が聞こえてきて、ああ、一人で集中して観たいなあ・・なんて思っておりましたね。
当時はTVが何台もあるような環境ではありませんでしたので、茶の間で、食い入るように見入っていたことが思い出されます。両親の会話が聞こえてきて、ああ、一人で集中して観たいなあ・・なんて思っておりましたね。