MY BEST SF(海外の小説を中心に)

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いままで読んできたSFなるもののBESTを選ぶのは今回が初めてです。

子供の頃から、手当たり次第という感じで読み散らしてきた私ですが、ミステリと違ってSFの作品ははるかに小さな頃からTVアニメ、漫画という形で刷り込まれていたんですね。
だから、SF小説を読むより早く、手塚治虫石森章太郎、藤子不二夫などのアニメや漫画が最初のSF体験になっているわけです。小説はその漫画やアニメが基礎になって、そこから読んできたものです。
さて、今回は海外の小説を中心にMY BESTを選んでみました。

「宇宙船ビーグル号」ヴァン・ヴォークト


SFといえば漫画かアニメという認識を大きく変えたのは、小学校の学級文庫にあった「宇宙船ビーグル号」でした。この本をなにげなく読み始めた私は、あまりのスケールの大きさ、宇宙怪獣の恐ろしく、知的なありさまに、度肝を抜かれてしまったのです。
子供用のダイジェスト版でしたが、その衝撃はいまだに覚えています。

「果てしなき旅路」ゼナ・ヘンダースン


長らく入手できなかった本書ですが、再版され手に入りやすくなりました。
異星から地球にやってきたピープルたちの心温まるエピソード。
孤独、疎外感に悩む地球生まれの人々に読んで欲しい名作。
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SFの金字塔。
サイコヒストリーという学問を創設したハリ・セルダン
その予見により宇宙に広がる銀河帝国は衰退し、人類は文明を失い三万年にわたる暗黒の時代を生きなければならないことが分かった。
衰退は500年に渡って起きる事態で止める事はできないが、ターミナスという星に人類の知識を集めて保存させれば、暗黒期間は1000年に縮まるというのだ。
全人類の知識を集約する銀河百科事典の編纂がはじまる。

「闇の聖母」フリッツ・ライバー


ペーパーバックに埋もれて生活する怪奇小説家。彼に取りつく黒衣の女。
ちょっと猥雑な都市の描写など、新しいSFを読んでいるなという気分にさせられた本です。

「神聖代」荒巻義雄


すみません、絶版本です。
仮想戦記物の作家として名高い方ですが、最初はSF作家、それもかなり歯ごたえのある幻想的な作風の作家でした。
本書は、神聖職者Kの内宇宙への巡礼物語です。
ヒエロニムス・ボッシュの「快楽の園」という祭壇画からインスピレーションを得て書かれた幻想譚であり、不条理な迷宮のような小説です。


 世界の中心、それは「交叉時点(クロスホエン)」という、時空をはるかに超越した究極の中心を指
す。そこから狂気と暴力が時空を超えて宇宙に排出される。

エリスン唯一の短編集です。古いSFですが、煌くイマジネーション、リリカルな文体に酔ってしまいました。
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「リプレイ」ケン・グリムウッド


不思議な運命に捕われた男。
43歳でどうにもぱっとしない人生の幕が降りる。
しかし、死んだと思った次の瞬間、男は18歳の自分に戻っていた。
前世の記憶を持ったまま過去にスリップした男。人生がやりなおせる!
もし、18歳に戻ってやりなおすことができたら・・・夢のような体験を作者は徹底的にシミュレートして読者の前に広げてみせる。
時間SFの傑作。

まだまだ好きな作品は多いのですが、一応この7冊をベストとします。
「神聖代」以外は海外のSFですが、やはり小説は翻訳ものから入ったので、こんな感じになりました。
筒井康隆 小松左京、三雲岳人、高畑京一郎佐藤春夫など日本の作家については、また次の機会に書いてみたいと思っております。