伊坂幸太郎 『陽気なギャングの日常と襲撃』
「陽気なギャングが地球を回す」の続編にあたります。
前作同様、テンポよく洒落た会話をちりばめながら話しが進行していきます。
一見ばらばらだった小さな事件が、だんだん一つの誘拐事件に収束していく手腕は、相変わらずお見事です。
一見ばらばらだった小さな事件が、だんだん一つの誘拐事件に収束していく手腕は、相変わらずお見事です。
今回は久遠青年が大活躍です。
悪者と戦う正義のWWF(World Wild Fund自然保護団体)のようで、毛を刈られた羊や絶滅しそうなホッキョクグマのような人たちを救うべく、掏りの腕を使います。
成瀬、響野、雪子、久遠。この4人の関係も好きですが、今回は響野の妻、祥子と雪子の関係もよかったなあ。二人とも好きなタイプの強い女性たちです。
悪者と戦う正義のWWF(World Wild Fund自然保護団体)のようで、毛を刈られた羊や絶滅しそうなホッキョクグマのような人たちを救うべく、掏りの腕を使います。
成瀬、響野、雪子、久遠。この4人の関係も好きですが、今回は響野の妻、祥子と雪子の関係もよかったなあ。二人とも好きなタイプの強い女性たちです。
ただ欲を言えば、ストーリーがやや散漫になってしまったような、惜しいところもありました。
前作より、緊張感は薄れているようです。
響野ファンとしても、もっと演説(無駄話し)が聴きたかったし・・・。
前作より、緊張感は薄れているようです。
響野ファンとしても、もっと演説(無駄話し)が聴きたかったし・・・。
喜劇役者の舞台、幻の女、殴打される中年男の謎。
伊坂氏の豊かな想像力が、軽やかにエンターテイメントとして発揮された良作でした。
伊坂氏の豊かな想像力が、軽やかにエンターテイメントとして発揮された良作でした。