「丁寧」と「もったいない」

がさつな私がこんな話題をとりあげてよいのだろうか、と自問しつつ書いています。

というのも、最近若者たちに限らず、逆切れする人々が増加しているニュースなどを、よく見たり読んだりする機会が増えているのですが、その原因にあまり言われていないこの二つの習慣が関係あるような気がして、ちょっと軽く書いてみようかなと思い立ったわけです。

よくある論調に「残虐なゲームや映画」原因論がありますが、コントローラーなんか触ったこともないおじ様たちも、勝手きままな行いをして恥じる事ないし、注意されると「あんたに関係なかろうが!」とかいって逃げていったり。

やはり、ゲームだけに責任を負わせるのは違うのでは、とゲーム好きのおばさんは考えて見たわけです。

昔と今の生活でなにが違ってしまったのか?

色々あるのですが、一つに大量消費社会に変わっていったこと、などは大きな変化だと思います。

物の流れが一方向に進むばかりで循環する事がない、リサイクルも一方向で昔のように家庭内で使いまわしをしなくなってしまう。

汚いものは使い捨て。オムツ、ティッシュ、ペーパータオル。オフィスでは、コーヒーカップも使い捨てが増えています。

ペーパータオルと言えば、カルチャーショックを受けたアメリカの映画がありました。もう題名も覚えていないのですが、こういうシーンがあったのです。

朝の忙しい時間、子供がミルクを床に大量にこぼしてしまいます。
「Oh!Shitt!」
とかいいながら、お母さんはペーパータオルをロールごと手に取り床をごしごし拭き始めたのです。
そして、そのままゴミ箱へポイ!・・・。

何か、とんでもなく罪な行いを見たようなズキッと胸が痛くなったことを覚えています。

汚くなったら、洗って使う。自分の汚物を振り返る。

包み紙も丁寧にテープを剥がして畳んで、次の贈り物を包む。

昔のおじさんやおばさんが普通にやっていたことが、習慣として消えていったような今の社会。

取っておこうかどうしようか、迷ったら捨てるに限る。すっきりした生活空間が実現します。と雑誌や整理術の本が言ってます。

でも、根気や大切に思う心まで、くしゃくしゃにして捨ててはいないのだろうか?と、おばさんはティッシュで鼻をかみながら考えるわけです。