人に勧めるという事
ネタばれ悲話に続きまたもや、失敗談です。
小説や漫画、映画、そして音楽、趣味を同じくする者同士が集まれば、自分が体験した喜びを他の人と
分かち合いたいと思うのが常ですが、これが中々難しいのです。
特に面と向かって話す場合、言葉を選ぶことなく興奮のみをまくしたてて相手もそれに巻きこまれるよ
うに「じゃあ、読んでみる!」って感じで読書をはじめてしまう。そういう時はたいてい失敗です。
読みながら「いつ面白くなるんだろう、なんか途中で驚くような展開があって最後がどんでん返しだっ
て言ってたよね!」こんな事考えながら読んでたら、どんなに面白い本でも没頭できません(笑)逆に、
私が友人から勧められて読んだ時も「けっこう面白かったよ」くらいで読み始めた時の方が、面白かった
り・・。つくづく紹介する時の言葉って大事だと思います。
本の帯に書いてある煽り文句、驚天動地の結末、とか、2度3度のどんでん返しとか、あれは売るため
にしょうがないのかもしれませんが、読者としてはヤメテ欲しいものの一つです。「最後の1ページであ
なたは驚愕する!」なんてのは、そこに行き着くまで没頭できないじゃないか!と憤りを感じます。
まあ、かといって結局そういう文句を参考に手にとってしまう私なのですが・・。