「姑獲鳥の夏」をみて

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京極堂古書店の再現は一見の価値有りです。



 なんといっても京極堂堤真一や、榎木津の阿部寛木場修の宮迫が良かったですね。永瀬君は、役柄

として凄く損をしたような気がします。他の俳優さんがやっても、シナリオ的に良くするのは難しいか

も。でもあの大作を映画化する気概には感じるものがありました。

 関口の役が難しいのはしょうがないですね。彼が物語りのキーパーソンであり、そこで下手な芝居をす

れば、またシナリオで多くを語らせすぎれば話しが成立しなくなる、そんな重要なポイントに立った役で

すから。


 関口の悪口はさておいてwwこの映画はなかなか原作の持つ飄々としたおどろおどろしさを、うまく再

現していると思います。京極堂や関口の住まい、榎木津の探偵事務所のセットは見ているだけで、そうそ

う、こんなかんじ、と手を叩きたくなりました。細部へのこだわりが感じられ美術さんが苦労しながらも

楽しんで作り上げたような秀逸な作品でした。晴明神社のシーン、病院のラストシーンなどは、俯瞰して

撮影されたところに少し不満が残りますね。中に凝りすぎて、外部にかけるお金がなくなっていたりして




 原田知代も難しい役どころをよくこなしていました。

 ただ、特殊効果で怪奇現象なのか心理描写なのか、安易にスポットがグルグルするのは、止めたほうが

よかったかもw 

私は原作を読んでいましたが、だいぶ前のことなのですっかり内容を忘れていました。それでも、これは

これで、話として解ったので初めて映画から入る人でも大丈夫だと思います。(恥)


 次回作もあるようなので期待したいですね。是非、榎木津の出番を増やしてお願したいですw